新型コロナ 県内初、修学旅行クラスター
【那覇支局】県は23日、宮古島市で新たに14人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。新規陽性者は前週の同じ曜日から1人増加した。累計は3550人。県内では新たに737人の感染が確認された。累計9万6676人。26日連続で1000人を下回った。県は同日、9例のクラスター(感染者集団)を公表した。このうち1例は県外から訪れた修学旅行生の間で発生した(県内初)。
市内患者は10代から90歳以上の男女。推定感染経路は8人が明らかになっていない。年代別では10代が5人で最多。40代が3人、20代が2人、30代、50代、80代、90代でそれぞれ1人確認された。職業別では建設業3人が最多で、高校生、中学生、確認中がそれぞれ2人、無職、会社員、漁業、飲食、小学生がそれぞれ1人確認された。1週間当たりの人口10万人当たりでは140.96人。
市の入院中12人は宮古病院11人(中等症4人、軽症7人)、民間病院1人(軽症1人)。宮古地区の確保病床は66床。宿泊施設療養中15人、自宅療養中49人、入院調整中68人となっている。
県内患者は10歳未満から90代の男女。年代別では10歳未満が最多。県基準の重症者ゼロは2日連続。クラスターは名護市や那覇市の社会福祉施設、医療機関などでも確認されたが、発生時期から既に収束したと推定される。
当日までの直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数289.67人は県の警戒レベル判断指標ではレベル4(非常事態)。病床使用率(41.7%)、重症者用病床使用率(22.6%)もレベル2。
県疫学・統計解析委員会は22日、今後1週間(2月21日から27日まで)に宮古地区で実効再生数が0.5の場合、新規陽性者は35人、入院患者は12人(重症0人)になると公表した。