3年ぶり市民書初め会 家族で書道楽しむ
第3回「新春市民書初め会」(主催・宮古島市文化協会)が8日、未来創造センター内多目的ホールで開催された。約60人の参加者は、新年の目標や夢など思いを込めた字句や文言を一筆ずつ丁寧にしたため、決意を新たにした。同協会書道部会の池田俊男会長は「家族とともに和気あいあいとした雰囲気のなか、楽しい気持ちが込もった字を書くことができたと思う」と講評。同会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催となった。
同会は宮古島市における書道文化の振興と発展に寄与するとともに、新年を迎えた喜びを共有する目的に行われた。
市文化協会の饒平名和枝会長(代読・上地栄作副会長)は「書初めは新しい年の始めに行う風習の一つで、文字を丁寧に書くだけではなく、目標や願い事が叶うように思いを込めて行うもの。新鮮な気持ちで一筆一筆に思いを込めて、文字や言葉をしたためてほしい」とあいさつした。
宮古島市文化協会の大城裕子教育長(代読・友利克生涯学習部部長)は「新年を迎えた喜びとともに、新たな決意や抱負、願いなどを抱いたと思う。書く楽しみ、鑑賞する楽しみを通じて新春の喜びを共有し、互いの1年の健康と活躍を願う」と述べた。
書初めでは家族や友人との交流を楽しみながら、それぞれが思いを込めた字句や文言を色紙に書き込んだ。会場には日ごろの成果を発揮する書道教室に通う生徒や子どもの書初めを見守る父母の姿も見られた。
書き上げた「卯」「愛」「花」「健」「勉」「勇」「平和」「光明」「有言実行」などの作品はパネルに貼り出し、鑑賞や記念撮影を行った後に各自で持ち帰った。また、同会では参加者に抽選で宮古島産メロンや大・小筆、鉛筆などプレゼントされた。
親子で参加した平良在住の40代女性は「ことしは活発に行動したいという思いから『動』の字を書いた。書いているうちに目標が段々と見えてきた」と語った。8歳の息子は「最初は迷っていたが『空手』の文字にした。習い事の空手で昇段したい」と笑顔を見せた。