最優秀に洲鎌、津波、友利さん 宮古地区童話・お話・意見発表大会
第55回宮古地区童話・お話・意見発表大会(主催・宮古地区PTA連合会)が6日、城東中体育館と西城小体育館で行われた。小学校低学年・高学年と中学校の3部門で17人が内容や表現力を競い、小学校低学年の部は洲鎌光希くん(下地小2年)、高学年の部は津波璃音さん(同4年)、中学校の部は友利ひとはさん(下地中2年)がそれぞれ最優秀賞に輝いた。3人は1月22日に読谷村で行われる県大会に地区代表として出場する。
大会は小・中学校における童話・お話、意見発表活動を通して表現力の養成につとめ、文化的・精神的・社会的価値を身に付けた高度で豊かな感情を育て、言語教育の発展に役立てることが目的。
小学校低学年の部には4人が参加し、出場者らは暗記した童話などを身振り手振りを交えながら生き生きと表現した。最優秀賞に輝いた洲鎌くんは童話「ねずみ経」を披露。お経を良く知らない坊主が読むお経と、それを有難がるお婆さんとのコミカルなやりとりを身体全体で表現した。洲鎌くんは「ねずみを追い払ったところが面白かったのでこの話を選んだ。県大会では早口にならないよう話したい」と述べた。
高学年の部で最優秀賞となった津波さんは、家の中で観察したヤモリのようすを描写した「ヤモリシアター」を発表。3匹のヤモリがエサを狙って動く様子を生き生きと表現し、審査員は「まるで映像がステージに浮かぶようだった」と評した。津波さんは「ヤモリが好きで、家のヤモリを観察すると面白かったので題材に選んだ」と話した。
11人が出場した中学校の部で頂点に立った友利さんは、習い続けてきた琉球舞踊を題材に「古い心を繋げるために」を発表した。伝統芸能に関わる人が減少していることを問題視し、いにしえの心に思いを馳せることで、地域を見直すとともに異文化を理解するきっかけにつながると説いた。
小学校の部の下地美保代審査委員長は「低学年の部は声も大きくわかりやすい発表で、高学年の部は自分の経験をもとに文章に表現していた。素晴らしい発表だった」と講評した。