呼びかけを行った座喜味会長(中央左)と田場署長(同右)=市役所大ホール
適正飲酒呼び掛け 路上寝込みは検挙も
宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会(会長・座喜味一幸市長)が22日、住民に対して適正飲酒を呼びかける記者会見を市役所で行い、安全安心な沖縄県の実現を目指す防犯運動の一環で制定された「ちゅらうちなー安全なまちづくり条例」が昨年12月28日に改正され、アルコール関連の犯罪防止が強化されたことなどが説明された。
座喜味市長は「過度の飲酒は健康被害、事件や事故などの問題を誘発している。県の条例にアルコール犯罪防止の項目を追加することで安全・安心なまちづくりを目指したい。現在はコロナ禍のため、飲酒を伴う会合の自粛が続いているが、収束後に事件や事故がない宮古圏域づくりの協力をお願いします」と呼びかけた。
宮古島警察署の田場義浩署長は「県の治安上の課題として飲酒絡みの問題が多い。路上寝込みは交通事故や犯罪被害に遭うリスクが高く、寝込み者に注意や警告を行っているが、改善が見られない。条例が改正されたことで、悪質な常習者には道路交通法による検挙措置を講じる」と話した。今後は県警の文面による指導や警告に従わずに路上寝込みを繰り返す者に取り締まりが強化されることになる。
「ちゅらうちなー安全なまちづくり条例」は県、県教育庁、県警察、市町村及び県民総ぐるみによる安全・安心な沖縄県の実現を目指す防犯運動であるちゅらさん運動の一環として2004年4月1日に施行された。