22年度上半期入域観光客数37万人 81%増加

 宮古島市観光商工課が14日に発表した2022年度上半期(4~9月)の入域観光客数推計値は37万17人で前年同期比16万6050人、81.41%増加した。新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響などを受けた前年に対し、行動制限の解除により旅行需要が高まったと考えられている。空路のみではコロナ禍前と同程度まで回復している。一方、観光客数の増加に伴い2次交通や観光関連産業人材の不足などの課題も浮上している。
 上半期の月別の入域観光客数は、4月が4万7503人で1万4261人、42.90%増加、5月は4万7620人で1万9935人、72.01%増加、6月は5万5325人で3万718人、124.83%増加、7月は7万8263人で3万5002人、80.91%増加、8月は7万8140人で3万6028人、85.55%増加、9月は2週連続の台風接近などで航空便に多くの欠航が出たが6万3166人で3万106人、91.06%増加した。
 空路のみの入域観光客数を比較すると今年度の36万9666人に対し、コロナ禍前の17年度は34万2146人で2万7520人、8.04%増加、18年度は36万8147人で1519人、0.41%増加、19年度は40万1708人、3万2042人、7.98%減少となっている。
 上半期は国内の行動制限が解除され、旅行需要は順調に回復傾向で推移した。航空需要は全国的にも沖縄の回復が早かったが特に先島は早かったという。コロナ禍前と比べて下地島空港など新規就航や増便も実績を押し上げている。最盛期の7~8月に台風接近が少なかったことも増加に寄与した。クルーズ船は6月に2年4カ月ぶりに「ぱしふぃっくびいなす」が1回(351人)寄港した。下半期も全国旅行支援の開始などにより、観光客数の増加が見込まれる。
 また宮古島観光協会がまとめた2022年9月の主要宿泊施設の稼働率は51.98%で前年同月比19.28ポイント上昇、宿泊人数は4万1498人で2万1321人増加した。上半期の稼働率は4月が50.30%、5月が48.03%、6月が57.07%、7月が66.34%、8月が60.33%といずれも順調に回復している。

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