新体育館建設費150億円に 避難施設併設で大幅増 市議会一般質問・山下誠氏
宮古島市議会3月定例会の一般質問に25日立った山下誠氏は、新総合体育館の進捗(ちょく)状況について質問した。市側は建設費が当初想定の81億円から約150億円に膨らむ見通しを明らかにした。武力攻撃事態を想定した「特定臨時避難施設(シェルター)」の機能を兼ね備えるための設計見直しが主な要因。2026年度に本体工事に着手し、28年度の完成を目指す。
進捗について下地睦子建設部長は「2026年度に造成工事完了後、本体工事に着手する」と答弁。26年度は造成工事完了後に建築工事、電気工事、機械設備工事の全体工事に着手する。現在設計書の確認作業を進めており、設計書が整い次第発注する計画で28年度の完成を目指しているとのこと。
巨額となった建設費の内訳については「3月に策定された特定臨時避難施設の技術ガイドラインに基づき同施設を兼ね備えた体育館として基本設計を見直し実施設計を策定した結果、特定臨時避難施設に約40億円、体育館本体に約100億円かかる。これに既存体育館の解体工事費や実施設計などを含めて約150億円を見込んでいる」と述べた下地部長は「資材費や労務費の単価急騰により、さらに上振れする可能性がある」との認識も示した。
特定臨時避難施設(シェルター)は武力攻撃災害から人の生命および身体を保護するために必要な機能を備えた一定期間避難可能な施設。当初収容できる人数は4500人としていたが同施設では500人と説明した。
山下氏は、特定臨時避難施設の要綱を加えた事業執行による収容人数の変更には「シェルターは有事を前提したものと受け止めている方も多いのでしっかり建設費も含めて説明してほしい」と要望した。
久松漁港内における公共財産についての質問では、建設業者が資材ヤードの借用で年に4回の除草を行うことで減免措置を受けているなか管理者である市に相談なくヤギを飼育している問題を追及。現状のままでいくと減免措置の解除になるのかなどを聞いた。
下地貴之農林水産部長は「ヤギ飼育を確認してから指導しているが撤去に従わない。改善が見られない場合は減免措置を行わないことも検討している」と述べた。
嘉数登市長は「早急に問題を解決しなければならない。現状的には先方がどういう条件で借り受けしたいのか、(市は)どういう条件で貸し付けができるのかをゼロペースで協議していきたい」との考えを示した。


