衛生費や農林水産業費などの質疑が行われた予算決算委 =9日、市議会全員協議会室

カキ養殖実証、9月から海面へ 市議会予算決算委 野そ防除、補助制度に変更

 宮古島市議会3月定例会の予算決算委員会(富浜靖雄委員長)2日目の9日は、一般会計当初予算の衛生費、農林水産費など歳出や歳入に対する質疑が行われた。農林水産業費の1132万円が計上されたカキ養殖実証事業に注目が集まり、現在進めているデータ収集を経て9月ごろから海面での実証に入る方針が示された。同事業は宮古島漁業協同組合の若手漁師からの提案に応える形で進めており、新しい水産業の取り組みとして注目を集める。また、野そ(ネズミ)防除については、これまでの薬剤配布から2026年度より購入費の50%を補助する制度へ移行することが報告された。
 同事業には粟国恒広氏、下地信男氏が質問した。同事業は大浦、島尻、久松、棚根の4海域でデータ収集や分析を行っている。
 昨年6月議会の補正で実証が行われており、その成果について下地貴之農林水産部長は「データ収集の途中なので具体的な結果を示すことはできない。専門家からは長期間のデータ収集が必要との話で引き続きデータ収集に務めていきたい」と述べた。
 データ収集は昨年9月ごろから始まり、今年9月ごろまで予定。カキ培養により増やした稚貝を購入し海域で成長促進させることが目標で同漁協以外の伊良部漁協、池間漁協の漁師も免許申請すれば参加できるという。
 粟国氏と山下誠氏が質問した野そ防除については、「これまで市が購入し配布していたが、26年度からは農家が購入した分に市が50%補助する制度に変更した。サトウキビ以外のカボチャなど作物も被害を受けており、その農家にも補助する」と答えた。
 この変更に山下氏は「今まで配布していたのを(補助があるとはいえ)買うのか。航空防除していた時に比べて散布しているエリアが狭まっていないか懸念がある。しっかり除去していくためにも(畑、雑木など)全体的に撒かないといけない」との考えを示した。
 このほか不妊治療の渡航支援する離島支援患者事業、子宮頸がんワクチン予防接種に対する支援補助などの質疑も行われた。
 最後に討論、表決があり、一般会計当初予算は原案通り可決した。

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