川上所長から県文化功労者表彰伝達を受けた久貝さん(右) =県宮古事務所

県文化功労久貝さんに表彰伝達 宮古上布原料技術「苧麻糸手績み」保存継承

 2025年度県文化功労者表彰伝達式が20日、県宮古事務所であり、川上睦子所長が伝統工芸(苧麻糸手績み)の久貝ツルさん(96)に表彰状を手渡した。宮古上布の原料となる糸を績んでいく技術を継承してきた久貝さんは受賞を喜び、「これからもできる限り続けていきたい」と話した。
 久貝さんは、7歳からブーンミ(宮古上布の原料となる糸を績んでいく技術)を始めた。宮古苧麻績み保存会の伝承者養成事業で講師を務めるなど従事者の少ない貴重な経糸の技術者として長年にわたり、後継者育成にも力を入れたことなどが県文化功労の表彰につながった。
 川上所長は、久貝さんの労をねぎらうとともに「90年近くも細かい作業を一筋に頑張ってきたことは素晴らしい。これからも宮古上布につながる伝統工芸を継承していくことを願っている」と述べた。
 久貝さんと一緒に参加した娘の伊佐和美さんは、母の受賞に笑みを見せ「長い間続けてきたことはすごい」と話した。
 同表彰は文化芸術の振興、文化財の保護に尽力するなど沖縄の文化の振興に功績のあった個人および団体に対して、その功績をたたえ県知事が表彰している。25年度表彰式は昨年11月14日に県庁4階講堂で行われた。宮古島市からは久貝さん、伝統工芸(宮古上布)の砂川美恵子さん、文化財保護の荷川取明弘さんが受賞した。

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