宮古地区県立学校校長会を通して寄贈した上原さん(中央) =宮古特別支援学校・校長室

学校へ届ける平和の一冊 温もりで伝える沖縄戦 上原姉妹、県立高へ寄贈

 沖縄戦を題材にした自主出版絵本「拝啓愛するあなたへ」を制作した上原姉妹が、県内の小中高校や大学、保育園などへ絵本の寄贈を進めている。13日に宮古特別支援学校を訪れた妹の美春さん(泊高校宮古協力校3年)は、宮古地区県立学校校長会を通して市内の県立高校4校に平和への願いを込めた1冊ずつを手渡した。また、市未来創造センターにも3冊を寄贈済みであり、貸し出しも可能となっている。
 この作品は、戦時下で動員された女子学徒の体験をもとに、花や植物の絵を通して「命」「希望」「祈り」を表現した絵本。姉妹は制作費をクラウドファンディングで挑戦し、終戦80年という節目に合わせた昨年6月23日の慰霊の日から終戦記念日の8月15日まで募り、目標額を上回る支援を受けて完成させた。
 寄贈式には美春さんとともに保護者の留美子さんも出席。美春さんは「完成までに約3年かかった。一度は出版社に断られ筆が止まったが、多くの支えで描き続けられた」と振り返り、「この絵本が平和を考えるきっかけになれば」と話し、贈呈した。
 同校長会の喜納兼信会長(宮古工業高校・校長)は「怖い写真で伝える戦争とは違い、温かく美しい挿し絵で平和を伝える新しい方法。多くの子どもたちに見てほしい」と評価した。
 同著発行部数は1000部で、このうち565部を県内の学校図書館などに寄贈済み。現在、残る約140部の寄贈先を募集しているとのこと。
 寄贈に当たっては応募者にかかる費用はなく、寄贈先は先着順。問い合わせは上原(℡090・6858・1243 電子メールrumirumi5250@gmail.com)まで。

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