交流を深めながら苧麻績みを行う参加者ら =市働く女性の家

品質の高い苧麻糸増産へ 手編み技術者ら交流

 宮古島市教育委員会は、1月10日の「いとのひ」に合わせて市働く女性の家(ゆいみなぁ)で苧麻糸交流会を行った。苧麻糸手績みの技術者ら約20人が参加し、品質の高い苧麻糸の増産につなげるために日頃の手績み作業で抱える不安や意見を交換。苧麻糸と宮古上布への理解を改めて深めるとともに苧麻糸不足など厳しい環境の中でも情報交換、連携した取り組みによる技術継承に力を入れいく姿勢を見せた。
 交流会では始めに、同委員会の久貝弥嗣さんが目的や宮古上布は苧麻から糸を作り出し、織り手までを島の中でつくりだす手技が残る世界でも稀な地域。結び目を作らず撚り繋いでいくことも他地域でにない苧麻糸手績みの有する高い技術と説明した。
 苧麻績み保存会は毎年17教室が開講し、70人ほどの研修生が苧麻糸手績みを学んでいる。昨年2月に行われた績み手と織り手の意見交換会(座談会)で「織り手の考える良い苧麻糸とは」の質問に、「均質で毛羽やだまがなく、ほどよい撚り加減」と答えたことを紹介した。
 均質な糸とは、研修にあたり基準にしている糸の細さは「10ヨミあたり100~120㌘」と語った。一反の宮古上布を製作するためには同じような太さの糸を揃える必要があり、「基準を目指しながらも均質な細さに裂いて、しっかりとつないで糸にする意識が大事」と強調した。
 毛羽やだまがあると糸どうしがひっかかって絡んでしまうことや、ほどよい撚りをかけることで糸の強度を高めていくことの説明もあった。
 意見交換では「撚りかけで気をつけることは繋目をしっかりすることで切れなくする」などや「いろんな所の苧麻糸を使っているが切れやすくなっている」との声もあった。
 これには「昨年4、5月の苧麻糸は良くなかったが6、7月は良かった。気候変動が(苧麻栽培に)影響しているのではないか」との意見があった。
 このほか良質の苧麻糸購入などの情報や品質の良い苧麻糸を作る栽培方法などの意見もあった。
 同交流会は、宮古苧麻績み保存会との共催で苧麻糸手績みの技術者や研修生らが一堂に会し、苧麻糸手績み作業を行いながら交流を深めることで技術の継承と発展につなげることを目的に開催。関連行事として5日~16日まで宮古島市役所1階エントランスホールで苧麻糸手績みの技術、各教室の紹介などの展示会を行っている。

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