「声なき子の声を見逃すな」 市議会一般質問・狩俣政作氏

 市議会(平良和彦議長)の12月定例会一般質問最終の五日目が16日、本会議場で開かれ、狩俣政作、山下誠、下地信男、國仲昌二の4氏が登壇した。そのうち、狩俣氏は教育、医療、環境といった基礎的行政サービスの充実が、市民の安心と安全を支える基盤であるとし、実効性ある対応を求めた。
 ヤングケアラー支援について、市教育部長は全小中学校の校長宛てにヤングケアラーに関する資料を配布し、児童生徒や保護者向け相談窓口の周知を図っていると説明。また、学校と警察による学校警察連絡協議会を定期的に開催し、情報共有を進めているほか、警察職員と連携した家庭訪問の検討やスクールカウンセラーを活用した相談体制により、早期発見・早期対応に努めているとした。
 関連するとして本市における薬物乱用の現状と、今後の対策についてもただした。市当局は県内では若年層の検挙者が増加傾向にあるとし、今後も関係機関と連携し、啓発と情報共有を強化するとした。
 狩俣氏は「親の介護などで登校できず居場所がなくなり、深夜はいかいがきっかけで悪事に手を染め、人生を棒にふるようなことがあってはならない」と早急な対応策と支援を強く求めた。
 島外治療や通院に伴う渡航費についても質問。市は補助対象の拡大を含め県と協議する考えを示し、ごみ収集体制については、収集業者との意見交換で、収集世帯数の増加による負担増や、収集ルートの見直し、週休2日制導入の要望が出されたと説明。その結果を踏まえ、収集ルートの見直しを検討しており、契約時間外の拘束が生じないよう業者へ通知したとした。
 また、平良馬場市営住宅、城辺福里市営住宅A棟の環境整備についても市の見解を求めた。

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