女性管理職語る判断と育成 多角な視点で業界考える
宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)主催の「ホテル業界のプロから学ぶ女性リーダー講演会」が13日、市平良久貝のホテルで開かれ、島内外の観光関係者や学生らが参加し、女性リーダーの役割や多様な働き方について理解を深めた。講演会では、宮古島のホテル業界をけん引する現役女性管理職が登壇。リーダーとして直面した課題やワークライフバランス、島で働く魅力と将来性について率直な経験談を語り、参加者は地域観光の担い手としての人材育成の重要性を再認識した。
講演会は、観光産業における人材確保や組織力向上を目的に企画。社会の変化に伴う多様性の必要性や、女性リーダーが企業や組織にもたらす価値について考える機会として開催された。
主催者を代表して西村部長は「宮古島のホテルはこの20年で大きく増えたが、最終的に人を動かすのは人の心。最前線で活躍する女性リーダーの話が、参加した中学生や高校生、若い世代の将来のヒントになれば」とあいさつした。
パネルディスカッションには、ローズウッド宮古島総支配人の中山典子さん、ホテルアトールエメラルド宮古島セールスプロモーション支配人の平良千明さん、ヒルトン沖縄宮古島リゾートおよびキャノピーByヒルトン沖縄宮古島リゾート開業準備室統括リクルートメントマネージャーの城後ゆかりさんが登壇した。
登壇者それぞれが自身のキャリアを紹介しながら、リーダーとしての判断やチームづくりの工夫、仕事と生活の両立について語った。
また、ヒルトン沖縄宮古島リゾートで開業準備室総務人事部統括副総支配人を務める土屋佳子さんはビデオメッセージで登場。ホテリエとしてのキャリアや離島で働く魅力を紹介し、「感謝を伝えることを大切にし、悩みを抱える人と共に考える姿勢がリーダーには必要」と語った。
参加者は講演を通じ、観光業界における多様なキャリアパスと、宮古島で働くことの可能性に理解を深めていた。


