港湾役割、重要性伝える 平良中生徒らクルーズ拠点見学
沖縄総合事務局平良港湾事務所(與儀成也所長)は9日、平良中学校の生徒を対象に平良港港内見学・勉強会を行った。港湾の役割を学ぶ勉強会では「住民の生活や宮古の産業を支え、クルーズ船が寄港するなど観光に貢献している」などと説明。平良港(本港地区)防波堤(下崎北)(改良)堤頭部改良工事では防波堤の最先端部分工事の説明があり、作業船や水中バックホウも紹介した。生徒たちは熱心に耳を傾け、クルーズ拠点見学も行った。
平良港港内見学・勉強会は、港湾が物流・貿易・経済に果たす役割を学ぶとともに若い世代に港湾の重要性を伝え、将来の担い手を育成、物流・港湾業界への関心を持つきっかけ作りなどを目的に実施。島内の中高生を対象にしており、この日は平良中1年生が参加した。
勉強会では平良港湾事務所の與儀所長が「平良港は生活を支えるなどの役割を持つ重要な港である」と強調し、東亜建設工業・共和産業JVの枡野保博作業所長もあいさつした。
平良港オリエンテーションでは交通、産業、生活の港湾機能や暮らしを支える港湾では宮古島の取扱貨物の98・4%は港から運ばれていると説明。沖縄県内の港湾は41カ所あり、海上輸送網の拠点となる6カ所の重要港湾には平良港も入っている。
同事務所の説明もあり、現在ふ頭機能の再編・強化のための「漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業」や「みなとまちづくり」等の地元支援を実施しており、年間工事は約20億円~45億円の規模になると説明した。
同JVの工事については、下崎北防波堤の場所や施工場所の堤頭部、工事の目的は「台風や高波などの自然災害に対して港の中に波が入ってこないように防波堤で波を防ぐ。港の中を安全にすることで船が安心して停泊できる場所を作る」との説明があった。堤頭部の改良は防波堤の幅を広げ、より強い防波堤に作り替えるために行われているという。
国際クルーズ拠点整備事業では大型クルーズ船の受け入れが可能となり、貨物と乗客の混在が解消されて多くのクルーズ船の受け入れができるようになった。
クルーズ拠点見学では、生徒たちは普段入れない寄港場所に入り説明を聞いた。


