島内事業者がバイヤーからの視点や選ばれる商品の条件を学んだ =1日、宮古島商工会議所

選ばれる特産品へブラッシュアップ 宮古商議所 来年1月の商談会

 宮古島商工会議所は1日、来年1月開催予定の「ぷからす交流商談会」に向け、出展予定事業者の販路開拓力向上を図る第2回スキルアップセミナーを同所で開いた。島内事業者30人が参加し、バイヤー(買い取り・仕入れ側)企業の視点や“選ばれる商品”の条件を学ぶとともに、提案書のさらなる磨き上げに取り組んだ。宮古の特産品が持つ素材の強みや物語性を、いかに効果的に伝えるかを探る実践的な内容となった。
 セミナーは特産品プランナーの野口正幸氏を講師に迎え、リッコジェラート、ヒルトン沖縄宮古島リゾート、ANAあきんどの3社が仕入れ側の立場から意見を交わした。
 バイヤーからは「宮古島らしさが価値になる」「チャネルごとに求める基準は異なる」「安定供給は必須」といった指摘があり、ポップアップ企画など“現場で伝える工夫”の重要性も強調された。
 昨年度の商談会成功事例の解説では、希少性や地域性の示し方、供給量や物流など事前準備の精度が成約率を大きく左右することが紹介された。
 参加者はグループごとに提案書を持ち寄り、ターゲット設定や商品の強みの言語化、価格構造の整理など具体的な改善点を共有した。
 同商議所では「バイヤーの実務的な視点を直接学べたことは大きな成果。商談会本番に向け、引き続き個別相談や資料作成支援を行う」としており、島産特産品の販路拡大と魅力発信につなげる構えだ。
 同商談会は来年1月16日にヒルトン沖縄宮古島リゾートで開催予定。また、バイヤーの参加者は今月14日まで募集している。申し込みはQRコード先からで、問い合わせは同商議所(72・2779)まで。

バイヤーの申し込み先

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