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提携報告会見で握手する根間学院長(右)と宮国校長 =沖縄中央高等学校

島内完結型教育実現へ 提携報告会見 島の高等学院と沖縄中央高等学校

 島の高等学院(根間玄隆学院長)と旧伊良部高校跡地に開校した沖縄中央高等学校(宮国幸夫校長)が21日、提携報告の会見を行った。通信制高校の沖縄中央高等学校とサポート校の島の高等学院は教育理念に共通することが多く、連携することで2026年4月から受け入れる生徒たちの体験的学びも提供するなどして高校卒業の資格取得を目指す。
 会見した根間学院長、宮国校長は連携決定の周知を行ったほか、新入生募集などを説明。提携の背景と意義についても話した。
 島高は「島全体を学校と見立て、地域で学生を育てるコンセプト」に体験活動の提供を行っている。サポート校として高校卒業の資格取得に向けては神奈川県の通信制高校でスクーリングを行ってきたが、沖縄中央高等学校との提携により宮古での学びが可能となった。
 スクーリングの際は生徒らが神奈川まで行くことになり、航空運賃や宿泊費の負担が大きかった。伊良部島でのスクーリングは負担がなくなる。
 沖縄中央高等学校はICT教育の充実、体験的学習を通して生きる力の教育を重視。宮国校長は「生徒の人数にあった学習環境を充実させ、(高校卒業の資格取得のカリキュラムを)宮古で完結できればプラスになり、さまざまな体験などをしている島の高等学院にサポートをお願いした」と述べた。
 根間学院長も連携の意義を強調し、開校して5年目の今年、宮古での通信制高校の開校を歓迎した。
 連携によりスクーリングが伊良部島で実施される。申請で学校施設が利用可能となり、ICT教材も活用できる。地域体験学習、地元企業や行政と協力し観光・文化・農業・海洋など分野の学習機会も得られる。
 新入生の募集は12月1日~来年3月31日。早期入学受付は12月1日~12月20日(入学金の免除特典あり)。大学進学希望者には特待生制度もある。問い合わせは島の高等学院事務局(080・9851・1487)まで。

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