福祉機器展では介護負担軽減の福祉用具の展示、シニアカーの試乗が行われた =JTAドーム宮古島

「見て、触れて、体験」 市主催福祉機器展 介護の負担軽減、利用促進

 宮古島市主催の「第1回福祉機器展」が21日、JTAドーム宮古島で開幕した。県内外のメーカーなど30社による最新の福祉用具の展示や体験コーナー、シニアカー試乗などがあり、「見て」「触れて」「体験する」福祉機器展となっている。訪れた市民らは関心のあるブースで最新の福祉用具の説明を聞いた。シニアカーは試乗し乗りやすさ、使いやすさなどを体験する姿が見られた。セミナーもあり、きょう22日はタレントで介護経験20年以上の安藤なつさん(メイプル超合金)の講話もある。
 福祉機器展は介護現場の負担軽減や業務効率化、在宅介護における効果的な福祉用具の利用促進を図ることを目的に開催。ゾーンごとに区分けしたブースでメーカーの展示品が実際に利用に即した形で展示され、「見て・触れて・体験する」機会を提供している。
 シニアカー試乗では、沖縄トヨタ自動車が4種類を展示。担当者は最新シニアカーに「高齢者や身体が不自由な方が乗るので身体にやさしい作りになっている」と紹介した。車いすと同じ扱いのシニアカーには「軽く、折りたたみができるので玄関先に置ける」と説明した。
 試乗した人たちからは「小回りが利いてスムーズに動きやすい」との声が聞かれた。
 日信電子サービスは、次世代予測型見守りシステム「ネオスケア」を展示している。入居者の転倒事故予防と介護職員の負担軽減を両立し介護サービスの質を改善するとPR。転倒事故の予防では最新のセンサーによる高精度な検知と通知、シルエット動画で事故の原因と対策で再発防止に使えると説明した。
 このほかバーチャル・リアリティ(VR)を活用した認知症の疑似体験、トイレ・排泄関連機器、入浴関連機器、ベット関連機器、介護等食品・調理機器なども展示されている。
 セミナーは「上手に選んで上手に使おう排泄ケアと紙おむつ」、「現場で実践!効果的な床ずれ対策のためのマットレス・クッション活用術」などの話があった。
 安藤さんの講話は午後1時半から行われる。福祉機器展はきょう22日までで時間は午後3時までとなっている。

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