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多くの市民らでにぎわいを見せた展示・販売会 =17日、市役所・保健センター前

“いいいもの日”に甘い香り 特産品の味と工夫を再発見 平日とは思えぬ活気、盛況

 「いいいもの日」(11月16日)に合わせた宮古島市主催の「試食・販売会」が17日、市役所となりの保健センター前で開かれ、開始前から長い行列ができるほどの盛況となった。今回は市内の各事業所が参加し、紅芋を使った菓子や惣菜を幅広く紹介。出店した全ての商品を試食できるとあって、訪れた市民らは宮古産紅芋の多彩な味わいを楽しんだ。
 会場には、みゃーくの味加工推進協議会(6事業所)や宮古島芋畑、いもともや食品加工所など12事業所が出店。芋チップス、紅芋ちんすこう、紅芋パイ、紅芋もち、紅芋かき揚げ、パウンドケーキなどが並び、どのブースにも長い列ができた。宮古総合実業高校の「紅芋パン」も人気商品で、同校大即売会でも毎回売り切れる定番。この日も開始から30分もたたないうちに用意した170個がすべて完売し、購入できなかった来場者もいた。
 また、試食とは別に、ちゅら恋紅と各事業所のお菓子を詰め合わせたセットも約160人分を用意し、先着順で配布。こちらもあっという間に受け取りの列が伸び、早々に終了した。会場全体ではおよそ200人が来場し、平日の市役所前とは思えないにぎわいとなった。
 市農産振興係の粟国明仁さんは「昨年、一昨年に続き多くの方が来てくれ、関心の高さを感じる。市は紅芋の生産を担っているが、事業者が積極的に利用してくれているのは非常に良いこと。今後も芋の良さを広く伝え、地産地消を推進していきたい」と話した。
 新物の紅芋が続々と出回る時期に合わせて開かれた今回の催し。市民にとっては生産者や加工事業所の工夫に触れられる貴重な機会となり、身近な特産品の魅力を再確認する場となった。

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