商議所女性会主催のファッションショー =3日、JTAドーム宮古島

人・産業・文化交わる熱気の二日 宮古の産業まつり 人と笑顔でにぎわう島の秋

 第48回宮古の産業まつり(同実行委員会主催)が2と3の両日、JTAドーム宮古島で開幕した。3年ぶりのドーム開催となった2日間のまつりには、屋内外合わせて約70店舗が出店。農林水産物や加工品、伝統工芸品など地元産業の成果や特産品のほか宮古島市の姉妹・友好・交流都市のブースが並んだ。日曜、祝日とあって多くの市民や観光客が訪れ、会場は終日にぎわいを見せた。
 開会式では、主催者を代表して根路銘康文実行委員長が「街の活性化と交通利便性を兼ね備えた『地域のための産業まつり』を目指している。来場者の皆さんには、宮古の特産品の魅力と品質の高さを改めて体感してほしい」とあいさつした上で「このまつりを契機に、新たな産業創出と地域経済の発展につなげたい」と力強く語った。
 来賓を代表して県商工労働部の知念百代部長が玉城康裕知事の祝辞を代読。「宮古の産業まつりは生産者の意欲向上と県産品への理解促進に寄与し、地域産業の活性化に大きく貢献してきた。開催に尽力された関係者に心から敬意を表する」と述べた。
 嘉数登市長は「本市のあらゆる産業を網羅した総合産業展として、地域の発展に大きく寄与してきた。今年も地元事業所の自慢の商品展示や多彩な催しを通して、宮古島が誇る産業と文化の魅力を感じてほしい」と呼びかけ、県外や島外からの出店があることも紹介し、「島外との交流を通じて新たな産業の芽が生まれることを期待する」と語った。
 会場には地元事業者や団体のほか高校からも出店が見られ、試食や買い物を楽しむ来場者でにぎわった。友好都市の静岡県藤枝市のブースでは「しいたけ詰め放題」が人気を集め、まつりの開幕から行列をなして活気を添えた。
 屋外では宮古そばや紅芋スイーツなど飲食ブースが軒を連ね、香ばしいにおいが会場中に漂った。
 ステージでは、なりやまあやぐ大賞受賞者の川元真依さんによる歌唱のほか、同商工会議所女性会によるファッションショーが行われ、嘉数市長や根路銘会長もモデルとして登場。ランウェイに華を添え、観客から大きな拍手が送られた。
 家族連れの姿も多く見られ、地域が一体となって島の産業の魅力を発信する一日となった。

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