「1票」託す思い込め奔走 市議選 きょう打ち上げ、最後の訴え
任期満了に伴って26日に投票、即日開票される第6回宮古島市議会議員選挙(定数22)はきょう25日、選挙運動最終日。告示以来、市内各地を遊説するなど激しい戦いを展開してきた34人の候補者が選挙戦を打ち上げる。天候の崩れが予想される中での選挙最終盤となるが、各陣営では「1票」の上積に向け、最後の訴えに総力戦で臨む構えを見せている。
19日の告示とともに立候補を届け出たのは、現職19人、新人11人、前職1人、元職3人の計34人。定数が2議席減少したこと、また、前回選挙の当選者が勇退したことで、情勢は一層混迷を深めている。
過去の市議選で当選最下位の得票数(当選ライン)がもっとも少なかったのは、定数28に48人が立候補した2005年第1回の671票で、最も多かったのは定数24に33人が立候補した第4回(17年)の832票。前回は720票だった。
最終投票率は第1回が85・86%(当日有権者数4万2157人)、第2回(09年)78・94%(同4万2419人)、第3回(13年)76・60%(当日有権者数4万2654人)、第4回71・73%(同4万3268人)、第5回67・92%(同4万4363人)で推移している。
各候補者は遊説カーで地域をくまなく回り、支持者への感謝とともに政策実現を訴えている。市内では朝からウグイス嬢の声が響き、候補者の氏名と信念を繰り返し伝える姿が見られた。ある候補者は「雨が心配だが、予定通り最後まで足を止めず訴える。勝利に向けて全力で臨む」と気を引き締めた。
これまで、インターネット選挙運動が展開される前の選挙戦術は、地域密着型のアプローチの「ドブ板選挙」と「メディア戦略」が顕著で特定の高齢者層や組織票には非常に強力だったが、近年はSNSの積極的な活用が選挙結果を左右する重要なツールになりつつある。若年層へのアプローチや、候補者の人間性や親しみやすさの訴求、有権者との双方向のコミュニケーションを可能にしたとされる。
あす26日の投票所は大神島(午前9時~午後4時)、宮古南静園(午前8時半~午後5時)を除く20カ所が午前7時から一斉に始まる。投票締め切りは市街地の南小、北小、東小の各体育館と市役所1階エントランスホールが午後8時、残る16カ所が午後6時となっている。開票は午後9時から市役所2階大ホールで行われる。


