• HOME
  • 記事
  • 教育
  • 自然に優しくサシバに優しく 伊良部島小中が保護宣言 毎年10月は保護月間
サシバにまつわる〇×クイズを楽しむ子どもたち =伊良部島小中・体育館

自然に優しくサシバに優しく 伊良部島小中が保護宣言 毎年10月は保護月間

 伊良部島小中学校(佐久本聡校長)は8日、2025年度「サシバ保護集会」を行った。児童・生徒会が中心となっての集会ではサシバの特徴や絶滅危惧種に分類され保護が必要な鳥であることなどについて説明があり、現状を理解した児童生徒たちは「サシバ保護の誓い」を読み上げ、島の宝であるサシバの保護を地域に発信するとともに、伊良部島の環境保全に向け決意を新たにした。また、ポスター表彰も行われた。
 サシバは1972年に保護鳥となり、県では10月を保護月間に定めている。同集会は、国際保護鳥であるサシバの保護意識を高め、サシバ保護を広く地域へ発信することなどを目的として毎年開催しており、児童生徒らがサシバが安心して休息できる伊良部島の環境保全について考える機会となっている。
 今年度のテーマは「自然に優しく サシバに優しく」となり、児童生徒会が中心となって進行した。
 佐久本校長は「サシバは渡りの途中で宮古島を中継地として通る。安心して羽を休められる自然豊かな島であり続けるためには、皆さん一人ひとりの思いと行動が大切。きょう学んだことを心に留め、その熱意を行動につなげていってほしい」とあいさつした。
 集会ではサシバの飛行能力や移動距離などを紹介したほか、オスとメスのそれぞれの特徴などについて説明があった。
 サシバにまつわる〇×クイズでは卵の色、好物などに関する問題が出され、子どもたちは楽しみながら理解を深めた。
 最後は全員で「サシバ保護宣言」を唱和。「サシバが安心して休める場所を大切にします」「安全に旅を続けられるように学びます」「サシバのことをみんなに伝えます」と誓いの言葉を声に出した子どもたちは、身近な自然を守る大切さを改めて胸に刻んでいた。
 また、サシバ保護ポスターの入賞者表彰も行われ、受賞した児童生徒が紹介された。
 受賞者は次の通り。
【最優秀賞】=前里美琴(8年)【優秀賞】仲原雅(7年)▽久高明日美(8年)▽新里仁菜(9年)(敬称略)

関連記事一覧