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夢を叶えた市出身者が勇気づける語らいを展開した =5日、JTAドーム宮古島

島出身4人が若者にエール 市民フェス 夢は語ってこそ始まる 市制施行20周年トークセッション

 JTAドーム宮古島で行われた宮古島市制施行20周年記念市民フェスティバル2日目の5日、トークセッション「先輩に聞く、夢のカタチ~宮古島トークセッション~」が行われた。舞台には元プロサッカー選手の上里一将さん、料理人の渡真利泰洋さん(上野出身)、琉球放送アナウンサーの嘉大雅さん(伊良部出身)、劇団四季俳優の渡久山慶さん(伊良部出身)の4人が登壇し、宮古テレビアナウンサーの難波ゆりかさんが司会を務めた。
 現在「マンマ・ミーア!」名古屋公演のメインキャストとして稽古中の渡久山さんはオンラインで出演。少年時代の夢や職業を目指したきっかけ、下積み時代の苦労などなどを語り合い、会場を訪れた若者や親子連れにエールを送った。
 渡真利さんは「料理人を目指すつもりはなかったが、漫画との出会いが転機。厳しい下積みを経て喜びを感じるようになった」と話し、上里さんは「宮古でプロを目指すと言った時は笑われた。でもそれが力になった」と振り返った。
 嘉さんは「小さな島では夢を語りにくい雰囲気もあるが、挑戦を恐れず進んでほしい」と呼びかけた。
 最後にそれぞれが来場者へメッセージを送り、渡久山さんは「芸事はうまい人が多く落ち込むこともあるが、人は人、自分は自分。感謝を忘れず続けてほしい」、嘉さんは「宮古にはハンデがあるが、“あららがま”の精神で挑戦して」と訴えた。
 渡真利さんは「好きなことに正直でいてほしい。得意なことを伸ばせば道は開ける」と助言し、上里さんは「夢を語る子どもたちを宮古全体で支えていける島に」と語った。
 会場には多くの親子連れが訪れ、4人の言葉に大きな拍手が送られた。

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