上区獅子舞保存会が獅子舞を奉納した =上区構造改善センター

十五夜行事、盛大に豊年祭 上区自治会 勇壮に獅子舞奉納

 旧暦8月15日の6日、市内各地では十五夜行事が行われた。城辺地区の上区自治会、うるか自治会の「豊年祭」では獅子舞が奉納され、向こう1年間の豊年と無病息災を祈願した。両自治会の伝統の獅子舞は継続で奉納しており、砂川自治会では女性らも加わった「うるかクイチャー」も奉納した。上区自治会の舞台では子ども会や老人クラブなどの余興も楽しんだ。共進会では畜産、さとうきび、野菜などの優秀農家が表彰された。
 上区自治会(宮國勉会長)の豊年祭は、午後4時半から上区構造改善センターで行われた。上区獅子舞保存会が獅子舞を奉納し、舞台では子ども会などが踊りを披露した。会場には多くの住民らが詰めかけ、継続して開催している豊年祭を祝った。
 豊年祭では始めに同センターそばの下里添神社で神事を執り行ったあと保存会メンバーによる獅子舞を奉納。移動した広場では獅子を囲んだ踊りのあと2人の男性が左右に跳びはね獅子を誘導し、鉦やホラ貝などが鳴り響くなか獅子が荒々しく踊った。
 舞台は「とうがにあやぐ」で幕開けし、子ども会の砂川小学校校歌遊戯、老人クラブの「ジンギスカン」、与那原支部の「あぐが花どうすが花」、ウズラ嶺支部の「上海の花売り娘」などの踊りが披露された。
 舞台の合間に宮國会長は「(自治会で)言い伝えられているのは、どんな災害があっても豊年祭の中断がなかったことであり、今年も盛大にできてうれしい。共進会の表彰では例年、さとうきびの100㌧以上が15人程度だが今年は昨年の豊年祭の願いが通じたのか21人と多かった。今年も盛大に来年につながるような豊年祭にしていきたい」と話した。

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