市制施行20周年記念セレモニーに参加した嘉数市長、平良議長や東保育所の園児ら =市役所

合併20年、各分野で発展 盛大に記念セレモニ 市長、議長ら「くす玉割り」

 宮古島市(嘉数登市長)は10月1日に平良市、城辺町、下地町、上野村、伊良部町が合併して20年を迎えた。市役所1階ロビーでは「市制施行20周年記念セレモニー」が行われ、市職員のほか、保育所園児など市民が駆け付け節目を祝った。嘉数市長は市の発展を支えた多くの関係者に感謝し、「子どもたちが夢を描き、大人たちが安心して暮らせる島を作りあげていきたい」とあいさつ。4日にはマティダ市民劇場で記念式典、4と5両日にはJTAドーム宮古島で市民フェスティバルがそれぞれ開催される。
 記念セレモニーでは、参加者全員が宮古島市歌を斉唱し、嘉数市長や平良敏夫市議会議長らが記念くす玉を割り盛大に祝った。
 主催者あいさつで嘉数市長は「合併から20年、5つの自治体が合併することで広域的な行政サービスの提供、財政基盤の強化をはじめとして観光や農業、福祉、教育などさまざまな分野で着実に発展を遂げてきた。青い海と空、美しい白砂のビーチ、豊かな生態系、何より各地域の皆さんによる伝統文化と活気溢れる活動すべてが魅力であり、市の発展を支えてきた」と振り返った。
 その上で「この20年間で取り巻く社会や時代は大きく変化してきたが、宮古島市も常にその変化に順応し、各方面で挑戦を続けてきた。今、次の時代に向けて『未来に誇れる宮古島市』を築いていく責任を担っている」と述べた。
 東保育所の5歳児園児たちは「ポケモンまねっこダンス」「童のクイチャー」を披露し、参加者を楽しませた。
 会場となったロビーには、2005(平成17)年10月1日から25(令和7)年10月1日までの主な歩みやイベントなどの瞬間をおさめたパネル写真が展示された。
 合併し宮古島市が誕生した05年は市歌制定、伊良部大橋整備事業開始、「なりやまあやぐ発祥の地」として友利元島イムギャーに歌碑を建立(こんりゅう)、台湾の基隆市と姉妹都市締結などがあった。
 4日のマティダ市民劇場での記念式典は午前10時から開催。参加無料で、市民誰でも参加が可能。JTAドーム宮古島での市民フェスティバルの4日(午前11時開始)は「U18と描く島の未来~エコアイランド宮古島~」、関東宮古郷友連合会の芸能祭、みゃ~くぬ肉ふぁいみ~る抽選会などが行われる。5日(午前10時開始)は「先輩に聞く、夢のカタチ~宮古島トークセッション~」、友好都市PR、チアダンスチームSPEIRA宮古島などのステージが予定されていおり、「多くの市民が会場に足を運び、楽しんでほしい」と呼びかけている。

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