減塩でも楽しめる食生活の工夫を学んだ =24日、市保健センター

「減塩でもおいしく健康に」 食生活改善へ骨太クッキン からだ想いの献立伝授

 市健康増進課と食生活改善推進員協議会は24日、市役所横の市保健センターで「生涯骨太クッキング」を開催し、40歳以上の市民15人が参加した。壮年期から高齢期にかけての健康づくりを目的に、メタボ予防やフレイル予防に関する講話と調理実習が行われ、参加者は減塩の工夫や栄養バランスの大切さを学んだ。市は「毎日の食事と生活習慣を見直す機会に」と呼びかけている。
 本講座は食育推進の一環として実施。冒頭では、冊子「生涯骨太クッキング」を用いて推進員が講話を行い、「減塩を心がけ高血圧を防ぐ」「適正体重を維持し糖尿病を予防」「エネルギーとたんぱく質をしっかりとり低栄養を防ぐ」など、年代ごとの健康課題に応じた食生活の工夫を紹介した。
 それによると高血圧や糖尿病の予防には、減塩や適正体重の維持が重要であると指摘し、塩分摂取は1日あたり7・5㌘未満を目標に、野菜は1日350㌘を目安に取ることなどに加え、高齢期には、たんぱく質やエネルギー不足による低栄養を防ぐ必要があると説明した。
 参加者には、主食・主菜・副菜・汁物のそろった食事を視覚的に理解できるランチョンマットが配布され、日常の献立づくりに役立てるよう促した。また、筋トレや有酸素運動の継続、地域活動や趣味・ボランティア参加の意義にも触れ、「体と心の健康づくりは生活習慣全体の改善が鍵」と伝えた。
 調理実習では、えびと豆腐のあんかけを5グループに分かれて調理。参加者は協力しながら調理と試食を行い、「減塩でもおいしくできる」との感想が聞かれた。
 市健康増進課では「壮年期からの積み重ねが将来の健康寿命延伸につながる。今回学んだことを日常生活に取り入れてほしい」と呼びかけている。
 市役所1階では1日から「健康増進普及月間」としてパネル展示を行っており、生活習慣病やフレイル予防に関する資料も紹介している。30日まで。

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