金城所長(前列中央)と優良建設業者代表ら =宮古合同庁舎

優良建設業者5社表彰 優れた成績で工事完成 羽地さんら優良技術者も

 2025年度宮古農林水産振興センター(金城靖所長)の「優良建設業者等表彰式」が24日、宮古合同庁舎2階講堂で行われた。同センターが発注した24年度完了工事の中から選定した勝建設(上地雅代代表)、大政建設(島尻典子代表)、大成土建(砂川昌則代表)、南雄建設(根間久雄代表)、宮嶋建設(黒島昭正代表)の5社が優良建設業者、各社の現場代理人などが優良技術者として表彰された。金城所長は表彰者らを祝い、「今後も農家や地域住民から喜ばれる基盤整備を目指していただきたい」と述べた。
 同表彰制度は、建設業の健全な発展と宮古農林水産振興センターが発注する工事の品質向上に寄与することを目的とし、優れた成績で工事を完成させた優良建設業者および優秀な施工管理を行った技術者を表彰する。
 農業土木部門で表彰を受けた勝建設は「西中底原地区畑地かんがい施設工事(R5―3)」、大政建設は「西原第4地区ほ場整備工事(R4―4)」、大成土建は「下南地区畑地かんがい施設工事(R5―2)」、南雄建設は「魚口地区畑地かんがい施設工事(R6―1)」、宮嶋建設は「宮積地区ほ場整備工事(R5―2)」の工事を行った。
 優良技術者として羽地健一さん(勝建設現場代理人)、池村武秋さん(大政建設主任技術者)、知念奨太さん(大成土建現場代理人)、島尻明憲さん(南雄建設監理技術者)、安慶田成夫さん(宮嶋建設監理技術者)が表彰を受けた。
 5社代表と優良技術者に表彰状を手渡した金城所長は「建設産業を取り巻く環境は技術者の高齢化や若年層の入職者の減少など厳しい状況が続いている。このような中、皆さんが取り組まれている建設工事は優れた施工体制に支えられ、IT技術などを積極的に導入しながら素晴らしい成果を挙げている」とたたえた。
 表彰を受けた代表らもあいさつし、工事にあたり県など関係者や住民らの協力に感謝した。
 受賞理由は勝建設が受益者、地域住民とのコミュニケーションを図り、道路清掃の要望に応えるなど良好な関係を築き、安全面への配慮、品質管理のための工夫が好評となり、大政建設は大雨による湧水災害の発生など現場条件が厳しい中で迅速な対応を図り、仮設排水路の設置等技術的な対応が評価された。
 大成土建は受益者の営農活動に支障が出ないように工程の見直しを何度も図り、苦情もなく無事故・無災害で週休二日を達成し工事を完了させた。南雄建設は隣接する工事と調整を図るため連絡協議会を設置し発注者、受益者とも積極的に綿密な調整を行い工期内に工事を完了させた。
 宮嶋建設は情報化施工技術の積極的な活用を図るとともに毎月の広報誌の配布や「YouTube」を活用した情報発信を行い、受益者とのコミュニケーションを積極的に行ったことが評価された。

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