市議選の告示まで残り1カ月 =市役所市議会棟・議場

市議選告示まで1カ月 定数22に33人名乗り 新人・元職活発、現職は議会後

 任期満了に伴う第6回宮古島市議会議員選挙(定数22)は10月19日の告示まで残り1カ月となった。これまでに現職19人、前職1人、元職3人、新人10人の計33人が立候補を予定。現職の山里雅彦氏、上地廣敏氏、西里芳明氏、長崎富夫氏がすでに勇退を表明している。嘉数登市長誕生後初の市議選であり、与野党構図の変化と多数乱立の争いが注目を集め、これまで以上に激しい選挙戦が繰り広げられるのは必至だ。
 任期満了は11月12日。新人・元職はすでに動きを活発化させており、現職も後援会事務所の開設が相次ぐとともに、宣伝用のぼりも立ち始め、予定者や関係者が主要交差点で運転手への手振り光景が見られる。30日の9月定例会閉会後にもさらに動き始めることから10月から本格化することになる。
 前回(2021年)の市議選は定数24に対して39人が立候補し、激しい乱立戦を展開した。前々回(17年)は33人と今回も30人を超える候補が出馬する見通しで、定数が減ったことによる票の行方や当選ラインの変動が注目されている。与野党勢力の再編と新人、元職の挑戦が交錯し、選挙戦は一層の激しさを増しそうだ。
 立候補を予定している新人では(五十音順に)会社員の池間仁氏(57)=平良、農業の嘉手苅庄造氏(66)=下地、会社代表の新里光男氏(60)=上野、会社代表の砂川浩平氏(29)=平良、会社代表の砂川丈見(45)=城辺、会社代表の砂川泰人(53)=平良、会社員の平良恵泰氏(29)=平良、会社員の高橋敏夫氏(53)=平良、会社代表の豊見山貴仁氏(46)=伊良部、会社代表の根間康雄氏(64)=平良=の10人。
 現職の久貝美奈子氏(53)は未だ態度を明確にしておらず、元職からは狩俣勝紀氏(67)、島尻誠氏(55)、石嶺香織氏(44)が復帰を目指し、前職では前里光健氏(42)が出馬の意向を固めている。
 新人のうち池間氏と豊見山氏は嘉数市長支持、新里氏は不支持を表明。ほかは中立の立場を取るなど、嘉数市長誕生後初の市議選として市政運営に直結する構図が浮かび上がる。
 市選管によると、9月1日現在で有権者数は4万5069人(男性2万2886人、女性2万2183人)。投票所入場券は9月末までに発送され、期日前投票は市役所で10月20日から25日まで、各支所では21日から24日まで行われる予定。現時点で市内154カ所にポスター掲示場も設置され、選挙一色ムードが展開される見通し。
 投票率は17年が71・73%、21年が67・92%と有権者数が増え続けている一方で、投票者は減り続けている。
 前々回の候補者最多得票は1595票で、13人が1千票台を獲得した。当選ラインは832票。前回は6人が1千票台を獲得した。当選ラインは720票だった。

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