一般会計決算認定に同意後、付帯意見は挙手多数となった =市議会全員協議会室

一般会計決算認定に同意 市議会定例会予算決算委員会 賛成多数で付帯意見

 開会中の宮古島市議会9月定例会の予算決算委員会(下地茜委員長)2日目の17日は、2024年度一般会計歳入歳出決算認定歳出の衛生費、農林水産業費、教育費や歳入の審査が行われた。審査後には討論表決があり、委員らは同決算認定に同意した。認定に当たっては山下誠氏が「し尿処理施設の工事で不適切な事務処理があった。議会として監視責任を果たし、(今後に向け)類似事案の発生防止のためにも付帯意見を入れたい」と提案。表決では賛成の挙手多数となり意見を付けて認定することになった。
 し尿処理施設の工事では、使用書とは異なる資材が使われ、手直しされないまま発注者である市が国へ工事完了を報告していたことが判明している。
 午前中に行われた衛生費に関する質疑で、し尿処理施設工事については上地廣敏氏、山下氏が質問。これには梶原健次環境衛生局長が説明した。
 上地氏は「工事請負1億3200万円の支出金額の中には違った材料を使ったものと正規の材料に取り替えた部分はどのように整理されているのか」などと質し、山下氏は「(工事で)実際とは違う物が使われていたような場合、決算するときに会計上の制度的には何の問題はないのか」と追及した。。
 梶原局長は「出納期間を過ぎた状態で正しい床材に更新されていたということまでは答えられる」と述べ、会計上の問題については財政課に確認後に報告すると答弁した。
 再開後の午後、梶原局長は「工事完了について不適正な一部はあったが、決算に関わる問題はないと考えている」と述べた。
 山下氏は「局長が言っていたように会計法令上は問題ないことは分かった。ただ本人も不適切な事務処理があったことは明確に発言している。議会として監視責任を果たすという意味で付帯意見を入れることができないか」と提案した。
 提案に当たっては「不認定というのではなく慎重になりたい。(付帯意見には)資材確認、監督体制、検査体制などをより一層丁寧に行ってほしいとの意見を付けていただきたい」との考えを示した。
 國仲昌二氏は「今後もっと慎重に対応すべきという意見書を付けることに賛同したい」と述べ、長崎富夫氏や久貝美奈子氏もこれに賛同した。
 このほか委員会では、子宮頸がんワクチン接種、宮古食肉センターのと畜補助などについても質疑が行われた。

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