宮古島市に日米実動訓練の情報公開を申し入れる住民連絡会メンバーら(左側) =市役所

市に情報公開申し入れ 住民連絡会「市民に知る権利ある」

 ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会(共同代表=清水早子、仲里成繁、上里清美、尾毛佳靖子)らが12日、宮古島市(嘉数登市長)に島しょ防衛を想定した陸上自衛隊と米海兵隊との実動訓練「レゾリュート・ドラゴン25」の情報公開を求めた。嘉数市長のコメントを出した市は、市民には防衛局が説明する責任があり、情報を得るには情報開示請求する必要があると説明。これに納得できない住民連絡会が記者会見などによる情報公開を求めたことに市は「持ち帰って検討したい」と述べた。
 市は秘書広報課の大城奈津恵課長、砂川英之係長が対応。清水さんが情報公開しない理由を聞いた。
 大城課長は「これまでも自衛隊、米軍の合同訓練の資料は市ホームページで掲載したことはない。(防衛省からの)訓練報告を受け、8日に市長がコメントを出した」と述べた。
 清水さんは、過去最大の日米合同訓練で(石垣市などの)他市町村は情報公開しており、宮古島市民にも公開する必要があると強調。これには「防衛省の組織から宮古島市の組織に報告を受けた。防衛局には以前から市民に対する説明責任を果たしてほしいと申し入れている」と説明した。
 清水さんは「市民には知る権利があり、公開しないのは納得できない」と再度情報公開を求めた。情報開示請求については「時間がかかる手続きをしなくても他市町村のように公開できないか」と不満を見せた。
 この日の情報公開は、住民連絡会メンバーら8人が申し入れた。防衛局の市民への説明責任や情報開示請求などで情報公開に難色を示す市に対し、メンバーらは「市が持っている情報は市民ものであり、公表しないのは何を根拠にしているのか」「市民が必要だと感じている情報は情報開示しなくても公開するとは思わないのか」「今、市民にとって深刻な状況になっている中で公開しないのはおかしい」などの声もあった。

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