バレーボールの楽しさを伝える大竹さんに子どもたちは真剣な表情 =7日、久松中・体育館

宮古に舞う〝全日本の技〟 中高生に楽しさ直伝 大竹さん熱血クリニック

 宮古バレーボール協会主催の「 バレーボールクリニックが6と7の両日に開かれ、市内のバレーボールチームが参加した。講師は元全日本女子代表で、今年5月に現役を引退した大竹里歩さん。憧れの選手から直接学ぶ貴重な機会となった。
 6日には宮古総合実業高校で高校生を対象に行われ、7日は中学生を対象に久松中学校で行われた。2日間にわたり島内の中高生が貴重な指導を受けた。
 久松と伊良部の合同チーム、北、下地、平良の5中学校から4チームが参加した7日は午前9時から正午過ぎまで、休憩を挟んで3時間半にわたり指導が行われた。
 パス、レシーブ、スパイクなど基礎から応用までひとつひとつ丁寧にアドバイスがあり、生徒たちは大竹さんの動きを真似しながら汗を流し、真剣な表情で練習に取り組んだ。
 また、ゲームを交えながら楽しさを引き出す場面もあり、大竹さんは個々を見て回って一人ひとりに声をかけ、具体的に指導。後半には質疑応答の時間も設けられ、トップ選手ならではの経験談に耳を傾けた。
 大竹さんは「バレーボールの楽しさやうまくなる楽しさを感じてほしい。宮古島に来るのは初めてだが、バレーを教わる機会やトップレベルの経験は少ないと思うので、できる限り多くを伝えたい」と語った。
 宮古島の選手については「能力が高く元気いっぱいで、この子たちがより多くの経験を積んで成長していくのが楽しみ」と激励した。
 参加した生徒たちは「直接指導を受けて練習への意欲が高まった」「声を出す大切さを実感した」「これからの部活動に生かしたい」とそれぞれに学びを語り、憧れの選手との時間に充実した表情を浮かべた。
 開催にあたっては、ごみの焼却処理などで特許を持ち世界的に活動しているトマス技術研究所が協賛。同協会では協賛企業や個人からの支援を引き続き募り、次回の開催も予定している。問い合わせは同協会の友利さん(070・9124・6167)まで。

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