
実演する会員ら
=FMみやこ2階・アマチュア無線クラブ室
特別局「8J6MY」運用開始 3カ月で2000局交信目指す FMみやこ無線クラブ
FMみやこアマチュア無線クラブ(仲里雅彦会長)は4日、同局2階のクラブ室で「宮古島市制施行20周年記念アマチュア無線特別局」(コールサイン=8J6MY)の運用を開始した。運用期間は9月1日から11月30日までの3カ月。市制20周年を国内外に発信し、災害時通信の重要性を啓発するのが狙いで、クラブは期間中2千局との交信を目標に掲げる。
この日は会員が集まり、仲里会長が概要を説明。会員らが実演した。那須一夫さんが短波帯で札幌市と、先水徹さんがデジタル通信で岩手県花巻市と交信を実演し、実際の運用を披露した。
7月10日付で沖縄総合通信事務所から免許を取得し、3カ月限定で「MY=宮古島」を冠した特別コールサインを使用。宮古空港のコード「MMY」「ROMY」と同系の表記で、市を象徴する2文字として採用された。
運用体制は、同無線室を拠点に常設運用を行うほか、10月4と5両日に行われる市制施行20周年市民フェスティバル会場でも移動運用を実施する。アンテナや無線機を設置し、資格がなくてもクラブ員の指導を受けて交信を体験できる。交信相手には記念カードを発行し、島のPRにつなげる。
周波数および方式は、島外交信が短波帯7/14/18/21メガヘルツ(出力100W)、デジタル通信はインターネット経由の方式を用いる。島内交信は144/430メガヘルツ帯で、中継局(レピータ)も活用する。
仲里会長は「災害時にも役立つ無線を市民や子どもたちに広めたい。市民フェスティバルでは体験運用の機会を設けるので、ぜひ立ち寄ってほしい」と話した。
同クラブはこのほか、非常通信訓練(10月中旬予定)や親子交信体験を展開し、レピータ整備や調査研究にも取り組み、防災力強化と科学教育の推進に貢献する予定とのこと。
