就航式典でテープカットする嘉数市長(左から4人目)ら =みやこ下地島空港ターミナル(提供)

宮古─台北線が就航 下地島空港 台湾と初の直行便 

 台湾のスターラックス航空が運航する宮古(下地島空港)―台北(桃園国際空港)線が22日就航した。宮古圏域から台湾への初の直行便となる同路線は10月24日までの期間、週2往復運航する。下地島空港活性化協議会は就航式典を行い、スターラックス航空の翟健華CEO(最高経営責任者)、嘉数登市長らがテープカットで祝った。初便の乗客は185人。国際線到着棟出口では宮古島観光協会の職員らや宮古島アンバサダーの川田悠可さん(ブーゲンビレア)が歓迎し、観光パンフレットを配布した。

台湾から着いた乗客ら=下地島空港


 同路線は週2往復(火・金曜日)の運航となり、これまで乗り継ぎが必要だった宮古島と台北間の移動が約1時間30分で可能となる。運行機材はエアバス321neo機(188席)。運航時間は宮古島と台湾の間に1時間の時差がある点を考慮し、台北の桃園国際空港が午前8時35発、下地島空港が午前11時55分発となっている。
 就航式典には翟CEO、嘉数市長、県宮古事務所の川上睦子所長、宮古島商工会議所の根路銘康文会頭、宮古島観光協会の石原雄副会長、下地島エアポートマネジメントの鶴見弘一社長が参加した。
 あいさつした嘉数市長は「宮古島市や市民とも親交の深い台湾との路線が就航することは大変喜ばしい。宮古ブルーの美しい海を始め自然、文化、食事など宮古島の魅力を台湾の皆さんに楽しんでいただくと共に市民にとっても台湾への旅行がより身近なものとなり、両地域の交流が盛んになることを期待している」と述べた。
 台北からの初便は、ほぼ定刻通りに下地島空港に着いた。国際線到着棟出口では、宮古島観光協会の職員らが三線演奏や「んみゃーち宮古島」の横断幕で迎えた。観光アンバサダーの川田さんらは「宮古ブルー」と呼ばれる海や白い砂浜など観光地を案内する観光パンフレットを配布。宮古島市イメージキャラクターの「みーや」も迎えた。
 乗客らは温かい歓迎に笑顔を見せた。中には日本人もおり、40代男性の家族は福岡から来た両親と久しぶりの再会を喜びながら「宮古島観光を楽しみたい」と話した。子ども連れの家族の中には「みーや」と記念撮影する姿も見られた。
 到着から約1時間後、台北行は午前11時55分に出発した。乗客には記念品の配布があり、この便には嘉数市長、根路銘会頭らも乗り台湾へ向かった。

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