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地元開催で優勝を果たした宮古島アララガマボーイズナイン =伊良部球場

島で刻む一生の思い出に 友情と絆でつかんだ優勝旗 離島甲子園表彰・閉会式

 第16回全国離島交流中学生野球大会(離島甲子園)の表彰式と閉会式が21日午前10時ごろ、伊良部球場で行われた。決勝で鹿児島代表の徳之島選抜を下した宮古島アララガマボーイズが、地元開催で栄冠を手にした。表彰式では、大会実行委員長の嘉数登市長がアララガマボーイズに優勝旗や優勝カップ、ボール5ダースを贈り、準優勝の徳之島選抜にも賞状やカップを授与した。選手たちは記念撮影や抱擁を交わし、喜びを分かち合った。

嘉数実行委員長から優勝旗が贈呈された


 閉会式では、大会副実行委員長の宮城克典教育長が「一滴の雨も降ることなく素晴らしい大会になった。野球を通じて離島の子どもたちに夢や勇気、挑戦する心を伝えるという思いをつなぎ、達成することができた」と語り、健闘をたたえた。
 アララガマボーイズを率いた砂辺正人監督は「地元開催で優勝でき、最高の結果になった」と喜びを表した。決勝戦については「もう少し打てると思ったが、相手投手も素晴らしかった。1点を守り抜いた試合だった。子どもたちがよく頑張った」と振り返り「一生の思い出になる大会を地元で開催できたことが大きい」と語った。
 キャプテンの津嘉山琉空さんは「先輩方が果たせなかった優勝を達成できてうれしい。勝った瞬間はうれしすぎて記憶がない」と笑顔。地元開催については「島の応援のプレッシャーもあったが負けずに頑張れた。決勝ではヒットがなかなか出なかったが、チャンスをものにできたのが良かった」と胸を張った。チームについては「以前は喋りにくい関係だったが、今では冗談を言い合えるマブダチ。応援の声も力になった」と仲間の成長を語った。
 先制の三塁打を放った渡真利空真さんは「練習の成果が発揮できた」と喜びいっぱいに語り、高校進学後も野球を続ける意思を見せた。
 一方、準優勝の徳之島選抜は大会初勝利で決勝進出を果たす快進撃を見せた。これまで初戦敗退が続いていた中での躍進に、キャプテンの太良塁伸さんは「大会前は優勝は厳しいと思っていたが、勢いで勝ち上がれてうれしい。決勝は勝ちたかったが胸を張って帰れる」と話し、「他チームとも交流でき最高の経験になった。この大会は来年も続いてほしい」と期待を込めた。

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