宮城教育長にジューシーを手渡す與那嶺常務(右)ら =平良学校給食共同調理場

「ジューシー千食」無料配布 オーディフが宮古島市に 子どもら「おいしい」

 宮古島市の学校給食共同調理場を運営しているオーディフ(村野勝子代表)が20日、未来を担う子どもたちへ日頃の感謝と恩返しをしたいと「ジューシー1000食」を放課後児童クラブなどに無料配布した。配布式では平良学校給食共同調理場で作ったジューシーが手渡された。各児童クラブでは子どもたちがジューシーを食べ、「おいしい」と笑顔を見せた。この無料配布は5年前に浦添市で始まり、宮古島市では初めてとなる。同社の與那嶺保常務は「次年度以降もこのような形で地域貢献活動を継続していきたい」と述べた。

ジューシーを食べる子どもら=放課後児童クラブ「おやこぼし学園」


 配布式は同施設で行われ、與那嶺常務が「地元の子どもたちにジューシーを提供したいと平良調理場の皆さんからの強い要望と安全安心でおいしい調理技術の向上を目指して実現することができた」と経緯を説明。「調理場メンバーの心を込めて作ったジューシー。子どもたちにおいしく食べてもらい、笑顔になってくれたら大変うれしい」とあいさつした。
 宮城克典教育長は「地域への感謝の気持ちを込めた子どもたちへのジューシーの無料配布に寄せる心遣いに敬意を表する。家賃高騰や物価高騰で市民生活を取り巻く環境も厳しい折り、ジューシーの無料配布は子どもたちの食育の観点、心身の成長、何より感謝の気持ちを学べる機会になり大変ありがたい」と述べた。
 放課後児童クラブなどの施設を代表して沖縄こどもみらい創造支援機構の新城宗史理事長は、夏休みの子どもたちのために提供してくれた同社に謝意を示した上で、「企業の支援は子どもたちにとって地域の大人に見守られている安心感が得られる。日々の食べるということは大事な時間だと思っており、作ってくれた調理員にもお礼を申し上げたい」と述べた。
 このあと各放課後児童クラブへの配布があり、各代表者らが子どもたちの人数分を受け取った。
 学童クラブ「おやこぼし学園」ではこの日、午後3時のおやつの時間にジューシーが子どもたちに提供された。調理員らが心を込めて作ったジューシーを食べた子どもたちは「おいしい」と笑顔。家でも食べているジューシーだが、この日のジューシーにはタケノコ、シイタケ、肉、ニンジンなどが入っており特においしいと話す様子が見られた。

関連記事一覧