
初出品の宮古総実が優秀賞 地区畜産共進会 多良間村牛の3頭も 17頭が改良技術を競う
2025年度宮古地区畜産共進会(宮古地区農業振興会主催)が13日、JAおきなわ宮古家畜市場で行われた。宮古島市、多良間村から選抜された17頭が改良の成果を競った結果、優等賞には若雌第1類は宮古総合実業高校の「ゆあ号」、若雌第2類は東風平正明さん(多良間村)の「ちゅら号」、高等登録群は豊見城畜産(多良間村)の「ゆうこ号(母)・ゆりひめ号(娘)」が選ばれた。各部門の上位2頭・組は11月1日に沖縄本島の南部家畜市場で開催される沖縄県畜産共進会に宮古地区代表として出品する。
畜産共進会は、改良成果を一堂に会し比較審査を行うことで新たな改良増殖の目標を追及し、農家の経営安定と畜産の振興発展に資することを目的としている。
開会式で主催者の嘉数登会長は「日頃培われた飼養管理技術の成果を発揮し、県畜産共進会での活躍につながる代表牛を送り出していただきたい」と期待を込めた。
宮古和牛改良組合には「『増体よく・肉質の優れた宮古牛』のブランド確立に向け、今後も一層の尽力をお願いしたい。後継者育成や繁殖牛2割増頭運動の推進など宮古地域の畜産振興と産地発展に向け関係機関が一体となった取り組みの強化もお願いしたい」とあいさつした。
来賓祝辞の県宮古農林水産振興センターの金城靖所長は「昨年は県畜産共進会へ向けた農家の努力と関係機関の協力により、宮古島市と多良間村の出品牛が優等3席などを受賞した。今年も優秀な成績を目指し、十分に準備を整え健闘していただきますようお願いします」と述べた。
審査委員および測定委員の紹介のあと審査委員長の宮良あゆみさん(宮古家畜保健衛生所)が審査に当たっての注意事項を説明したあと審査に入った。
結果は次の通り。
【若雌第1類】優等賞=宮古総合実業高校(宮古島市)ゆあ号・県農林水産部長賞▽1等1席=渡真利都(宮古島市)ちゅらひめ号・県畜産振興基金公社理事長賞▽1等2席=上地博也(宮古島市)ふくまる号▽2等1席=豊見城畜産(多良間村)つばきひめ号▽2等2席=東風平正明(多良間村)さき号
【若雌第2類】優等賞=東風平正明(多良間村)ちゅら号・県畜産振興基金公社理事長賞▽1等1席=川平泰士(宮古島市)つるこ号・県農業共済組合組合長賞▽1等2席=砂川健治(宮古島市)はるか号・▽2等1席=山城憲三(多良間村)そだし号▽2等2席=浜川淳士郎(宮古島市)すかい号▽2等3席=砂川健治(宮古島市)はるみ号
【高等登録群】優等賞=豊見城畜産(多良間村)ゆうこ号(母)、ゆりひめ号(娘)・県農業協同組合理事長賞、県獣医師会宮古支部支部長賞▽1等1席=上地三起夫(宮古島市)はるふく号(母)、みく号(娘)・県牛削蹄師会宮古支部支部長賞、県家畜改良協会会長賞▽1等2席=島尻誠(宮古島市)なつ号(母)、なつき号(娘)