
総売上11億9215万円 空港ターミナル定時株主総会 前期比増の過去最高 取締役選任など議案承認
宮古空港ターミナル(上地克幸社長)の定時株主総会が27日、平良下里のホテルで行われた。第48期(2024年4月1日~25年3月31日)事業・決算報告、剰余金の処分など議案の審議があり、原案通り承認した。直営店事業の美ら旅など売上高は前期比増となり、管理費収入等を加えた総売上高は11億9215万2000円の過去最高。営業利益は9234万2000円、経常利益は9896万1000円で前期比増となった。
上地社長は「会社の業績はコロナ以前よりも回復し、総売上高や経常利益は前年比増など軒並み数字を伸ばしている。これも空港を利用する皆さんのおかげであり深く感謝している。今後施設の老朽化に伴う改修工事が多く控えており、多額の資金が必要になる。宮古島市や各航空会社と協力し、空港の混雑解消のためにスマートレーンを設置していきたい」とあいさつした。
このあと第48期の事業報告が行われた。施設面では旅客ビルや貨物地区の保全維持修繕計画書を基に旅客ビル・貨物地区の防水工事、躯体補修工事を開始し2030年度までに完了を予定しており、2025年度からは特定天井の対策工事を行う。
同社の大きな比重を占めている直営店事業の美ら旅、てぃだ待茶屋、ぐりーんりーふ、A&Wの売上高は前期比6592万4000円増の6億6908万4000円。管理費収入や直接費収入等を加えた総売上高は11億9215万2000円となった。
宮古空港活性化協議会が昨年10月に県、県議会に▽エプロン・駐機スポットの拡張▽平行誘導路の設置▽貨物地区など配置見直し▽スマートレーン設置への財政的支援―などを要請したことの報告もあった。
宮古空港の乗降客数は、前期比15万5659人増の190万9439人となり、初の190万人を突破した。増加要因は夏場の観光シーズンが好調を維持し、夏場以外の11月から3月においての各月で前期を上回るなど各スポーツ競技大会などの開催を挙げた。
入域観光客数は119万2871人となり、前年度の93万8162人に比べ25万4709人増、貨物取扱量は1万5688㌧で前年度の1万6128㌧に比べ440㌧減った。
取締役辞任につき取締約選任は、新しく前泊辰哉氏、砂川勇二氏、喜納健氏、砂川朗氏が選任。監査役全員任期満了につき監査役選任では岸本剛氏、我那覇健氏、翁長誠氏が選任された。