表彰なども行った総代会 =25日、下地農村改善センター

農家所得向上へ計画承認 下地地区さとうきび生産組合 総代会で功労者表彰

 下地地区さとうきび生産組合(砂川佳弘組合長)は25日、下地農村環境改善センターで第19回総代会を開き、組合員が出席し2024年度の活動や収支決算を報告、25年度の活動計画など3議案を審議・承認した。優積農家の表彰も行われ、多量生産の部では來間支部の國仲英作さんが529㌧で1位、品質取引の部では与那覇支部の与那覇篤さんが最高位に輝いた。特別表彰では、長年組合運営に尽力した棚根支部の仲里敏夫さんがたたえられた。
 今年度は、燃油高騰や円安の影響で生産資材の価格が高止まりし、農業経営を圧迫する中、同組合ではさとうきび交付金の申請を支援。県や市、農業共済組合、宮古製糖、沖縄製糖と連携し528人が交付金を受け取った。
 24・25年期の作柄は天候に恵まれ豊作となった一方、登熟期の日照不足で糖度は伸び悩んだ。宮古全体での搬入実績は約38万9000㌧(前期比7万9千㌧増)で、下地地区も6200㌧超の増加となり、農家所得も大幅に向上した。
 25年度の活動計画では、植付調査や交付金申請に万全を期すとともに、栽培指導や相談体制を拡充。低単収地の新植促進や、ハーベスター利用農家への圃場整備の啓蒙、耕作放棄地解消にも取り組む方針を確認した。重点目標には支部活動強化や講習会実施も盛り込まれた。
 砂川組合長は「資材価格の高騰が続く中でも、関係機関と連携し島の基幹作物であるさとうきび生産に一丸となって取り組んでいきたい」と呼びかけた。
 来賓の県宮古農林水産振興センターの金城靖所長(友利仁志氏が代読)は「機械収穫の進展や優良種苗の普及により、生産性向上が期待される。今後も県として支援を続ける」と語った。
 表彰されたのは次の皆さん。カッコ内は支部。敬称略。
【多量生産の部】1位=國仲英作(来間)529㌧▽2位=寄川孝(与那覇)443㌧▽3位=恩川良一(高千穗)412㌧
【品質取引の部】1位=与那覇篤(与那覇)甘蔗糖度14・4度、単収9196㌔▽2位=川満晃裕(入江)同14・4度、同8400㌔▽3位=石嶺明男(与那覇)同14・4度、同6920㌔

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