列をなした販売直後 =市未来創造センター内中央公民館ホワイエ

チケット販売に行列 方言大会 30回目は地域自慢大会 来月13日、マティダで

 市制施行20周年記念事業として開催される「第30回鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会」(市文化協会主催)のチケット販売が21日、中央公民館などで始まり、盛況ぶりを見せた。市制、大会ともに節目となる開催とあって、例年以上の注目を集めている。そのうち、中央公民館では開始時刻と同時に約30人が列をつくるなど来月の開催へ今か今かと待ちわびた様子だった。
 大会は7月13日にマティダ市民劇場で開催され、午後2時30分の開場を予定している。
 方言離れが進む中、地域の言葉と文化を次世代へ継承することを目的に毎年開かれており、今回は市政20周年と大会第30回記念の両方を祝う特別な節目として実施される。
 共通テーマは「ばんたが すま がーらず(私たちのシマ自慢)」となり、同協会によると「シマ」の表記がカタカナなのは、「島」ではなく「地域・故郷」という意味を強調するための工夫だという。
 出場するのは城辺で生まれ幼少期に平良に移り、平良で育った佐平幸雄さん(85歳)ら7組8人の平良、城辺、上野、下地、伊良部、多良間の各地域から選ばれた代表者が、それぞれの出身地区にフォーカスを当て、自慢や誇りを方言で語る構成となっている。
 大会では各賞が授与されるほか、優秀者は県文化協会が主催する「しまくとぅば発表大会」への推薦もされる。今年は観客票が追加されたことで観覧しに訪れる市民も審査に参加できるようになり、さらに会場の一体感が高まる見込みだ。
 饒平名和枝会長は「各地域で異なる方言の微妙な違いに注目してほしい。地域の誇りを方言で堂々と発信して、方言の良さや継承の重要性を再認識してもらいたい」と語った。
 また、出場者には「それぞれの『シマ』の魅力をどれだけ表現できるかが見どころ。自分たちの言葉で会場を盛り上げてほしい」とエールを送った。
 大会への問い合わせは市文化協会(79・5880FAX兼)まで。
 佐平さんのほか、出場するのは次の皆さん。敬称略。
【平良代表】儀間利津子(72歳)池間出身【城辺代表】奥平寛(90歳)比嘉出身【上野代表】宮國善好(74歳)宮国出身【下地代表】宮城秀幸(68歳)川満出身【伊良部代表】普天間一子(65歳)佐良浜出身▽砂川小夜子(61歳)佐良浜出身【多良間代表】本村和也(66歳)塩川出身

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