マンゴー共和国建国式でPRする嘉数市長(中央)ら =島の駅みやこ

「マンゴー甘くおいしい」 シーズン到来PR 島の駅みやこ 生産者ら2025建国式

 パラダイスプラン(西里長治代表)が運営する島の駅みやこで14日、「マンゴー共和国2025建国式」が行われた。大統領に就任した嘉数登市長が▽マンゴーを食べ続ける▽マンゴーを積極的に購入する▽マンゴーを贈る―の共和国三大義務と建国を宣言。今期収穫したマンゴーの試食もあり、甘くておいしい味に笑顔を見せた。住民や観光客らにもマンゴーをふるまい、店頭での販売が始まった。建国期限は8月23日まで。7月15日の「マンゴーの日」にはイベントを予定している。

マンゴーを買い求める観光客ら


 建国式のイベントは、マンゴーシーズンの到来を告げ、宮古島マンゴーのおいしさを情報発信し、消費拡大やブランド化を目的に開催している。
 開会では実行委員長を務める西里代表が「いよいよ今年もマンゴーのシーズンがやってきた。夏の間宮古島中がマンゴーであふれるよう、にぎわいをつくっていこう」とあいさつ。
 島の駅みやこマンゴー部会長の上地誠さんは「ことしのマンゴーは2、3月の低温の時期が長く、県全体では不作傾向だが、宮古島では生産者同士が知恵を出し合って生産している。年々実績は伸びており、(今年は)さらにおいしいマンゴーができあがっているので試食してほしい」と述べた。
 嘉数市長は「宮古島では農家が栽培に最適な自然環境のなかで極上なマンゴーを育てている。その生産量は日本一であり、マンゴー共和国にふさわしい。1年の中でこの時期にしか味わえない最高のマンゴーを市民はもちろん、観光客にも楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 共和国三大義務では▽三度の食事もままならないくらい「マンゴーを食べ続ける義務」▽必要以上に値踏みせずに「マンゴーを積極的に購入する義務」▽ちょっとした知り合いでも躊躇なく「マンゴーを贈る義務」―を読み上げた。
 大臣任命では根路銘康文さん(宮古島商工会議所会頭)、吉井良介さん(宮古島観光協会長)が「嘉数大統領を支えて宮古島のマンゴーを広めていきたい」と述べた。
 埼玉から観光で来てイベントで試食した木内沙織さんは「甘くてすごくおいしい。お土産に買って帰ります」と話した。
 島の駅みやこの販売実績は2024年度が1億2000万円に達し、25年度は1億3000万円を目標に掲げている。

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