2025年度一般会計補正予算案など22議案について嘉数市長が提案理由を説明した =市役所・市議会議場

6月定例会がスタート 市議会本会議 432億円余の予算審議開始 市長が計22件上程

 宮古島市議会(平良敏夫議長)の6月定例会が12日、市役所の同議場で開会した。嘉数登市長が12億1976万円を追加する2025年度一般会計補正などの予算や条例改正、議決の議案をはじめ、報告、諮問などを計22件を上程し、説明した。きょう13日は議案に対する質疑、16日から18日に各常任委員会、19日から土日と慰霊の日の23日を除く26日までの4日間、一般質問が予定されている。会期は今月27日まで。
 上程されたのは25年度一般会計補正予算など予算議案が5件、条例議案4件、議決議案6件、報告7件の計22件となり、歳入歳出総額を432億4162万円とし、歳入で国庫支出金1億5000万円、県支出金2億30000万円、市債5億1500万円をそれぞれ計上した。
 特別会計の補正予算に関する議案には国民健康保険、港湾事業、後期高齢者医療、下水道事業が盛り込まれた。
 市下水道条例の改正では26年4月から使用料が550円から1000円に、30年4月から使用料が1000円から1450円にそれぞれ引き上げられるなどの具体的な金額の見直し、同使用料の適正化に基づいた農漁業集落排水処理施設条例の改正も提案された。
 学校ICT機能強化整備事業では電子黒板取得に1億7490万円、高規格救急自動車取得に2629万円もそれぞれ計上された。
 市有地の処分に関する議案、市の後前竹地区における農業基盤整備促進事業では干ばつ被害の軽減と農業生産基盤の向上へ区画整理と畑地かんがい施設の導入、排水対策の強化と受益面積の増加に伴う竹アラ地区の土地改良事業計画変更のほか、西辺中学校の校舎改築工事変更に伴う契約金額の変更が提案された。
 24年度における翌年度繰越額は41億7183万円となり、各事業の詳細な金額と財源内訳も説明。また、本会議冒頭、全国市議会議長会から感謝状が平良議長に贈られた。長崎富夫副議長が伝達した。

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