
台琉友好ヨットレース開幕 姉妹都市提携 33チームが海を駆ける 嘉数市長ら基隆市式典に 友好関係強化、交流促進
台湾北部の基隆(キールン)市との第21回「台琉友好親善国際ヨットレース」が8日、始まった。基隆市で行われたセレモニーには宮古島市の嘉数登市長が参加し、両市の魅力をアピール。嘉数市長はあいさつの場に立ち、友好関係のさらなる深化に期待を寄せた。レースは同日基隆島1周コースで開幕。9日から11日にかけて宮古島までのトランス・オセアニックステージ・コース、12日には宮古島北西海域で宮古島市長杯コースがそれぞれ行われる。

同レースは宮古島市と石垣市で1年おきに開かれており、本市と姉妹都市提携を結ぶ基隆市との交流事業。大会での交流などをきっかけに07年に基隆、宮古島の両市は姉妹都市提携を結んだ。
第1回は1998年に台湾東部・花蓮県と石垣島の海域で行われた。04年に台湾側の拠点が基隆市に変更し、その後に基隆市側から毎年行いたいといった要望もあり、日本側は石垣島と宮古島で1年ずつ交互に行われている。
基隆市では6日から2日間、台湾北部最大の漁港「八斗子漁港」内の碧沙漁港を会場に「2025基隆潮境湾フェスティバル」を開催。セーリング競技、水上スポーツ体験キャンプ、無料ラジコンボート試乗、音楽パフォーマンスなどで盛り上がりを見せたいう。
式典では基隆市の邱培林副市長のほか、内政、商品開発、北海岸・観音山国家風景区管理処、基隆区漁協、姉妹提携推進協会といった部処長らが出席し、嘉数市長をはじめとする市関係者らと交流した。
現地情報によると邱副市長はあいさつで、同フェスは海洋文化と観光産業を融合させただけでなく、レースを通じて姉妹都市である宮古島との交流も深め、都市ブランドと地域経済を促進する重要なプラットフォームに位置付けられていると強調したとのこと。
レースには14カ国から33チーム、約300人が参加し、7日に歓迎交流会、8日に基隆島一周レースがあり、9日午前11時に基隆をスタート。宮古島を目指し、約190海里(約351・88㌔)を航行しているという。
宮古島入りは11日早朝を見込んでおり、同日正午がタイムリミット。到着したヨットは平良港の国際クルーズバースに停泊し、入港後は税関、入国管理、検疫(CIQ)の手続きが行われ、午後からは歓迎交流会が開かれる予定だ。
12日午前11時から北西海岸の西平安名崎から砂山ビーチあたりの海域で宮古島市長杯レース、夕方から表彰式および姉妹都市交流会を開き、フィナーレを迎える。
同実行委員会では市長杯の観戦スポットに西平安名崎、海中公園、砂山ビーチを挙げているが、海は楽しいだけでなく危険が伴うため安全面に配慮するよう呼び掛けている。