総代会内で表彰される畜産農家の皆さん =JA宮古地区本部2階・ホール

宮古牛ブランド強化へ 和牛改良組合 総代会開き一致団結 市、継続的な支援表明

 宮古和牛改良組合は5日、JAおきなわ宮古地区本部で総代会を開催した。議事では、2024年度事業と収支決算を報告し、25年度事業計画と収支予算などの議案が審議され、すべて承認された。また、総会後行われた表彰式では、優良母牛繁殖奨励賞や宮古和牛改良組合長賞など12人が表彰された。
 荷川取広明組合長が「市場環境は依然として厳しい状況だが、繁殖母牛の更新や補助金活用などで対応し、取引の安定化と市場の活性化に努めたい」と述べた。
 来賓の嘉数登市長は「市としても、貿易環境衛生対策や補助事業などに力を入れ、農家所得の向上に努めていきたい。今後も農家のニーズに合わせた支援と畜産経営の安定を図っていく」と祝辞を述べた。
 そのほか、県宮古農林水産振興センターの金城靖所長、JA宮古地区本部の久志隆盛本部長もあいさつした。
 25年度事業計画では、優良な種雄牛の計画的な生産や改良方針の推進、市場の活性化、遺伝能力を活用した増体・肉質の優れた素牛生産、飼料価格高騰やインフレ対策、疾病予防や防疫対策の強化などが盛り込まれた。
 重点事業としては、▽組合組織活動の充実強化▽繁殖牛2割増頭運動の推進▽削蹄・妊娠鑑定の推進▽育種価に基づく改良▽子牛共進会や講習会の開催▽踏込み槽の設置推進▽宮古牛ブランドの取組強化―など11項目を掲げた。
 また活動計画では、年度内の役員会や各種共進会、研修会、改良協会勉強会、県畜産共進会視察研修、清掃活動などが予定されている。
 受賞者は次の通り。カッコ内は支部。敬称略。
【優良子牛生産奨励賞 最高価格の部・去勢】4月=根間久枝(上野)▽5月=荷川取広明(下地)▽6月=大城元(平良)▽7月=荷川取広明(下地)▽8月=恩川勝吉(下地)▽9月=荷川取広明(下地)▽10月=荷川取広明(下地)▽11月=荷川取広明(下地)▽12月=湧川畜産(多良間)▽1月=恩川勝吉(下地)▽2月=手登根正(平良)▽3月=野路美由希(城辺)
【優良母牛繁殖奨励賞】大城元(平良)▽荷川取広明(下地)▽(農)ピンフ(平良)▽浜川淳士郎(伊良部)▽根間敏光(城辺)
【宮古和牛改良組合長賞】6月期共進会第3類=根間久枝(上野)▽12月期共進会第5類=上地豪一(上野)

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