
「島」をテーマに多ジャンルから 市文化協会「積極的な挑戦求む」 第9回宮古島文学賞 U18物語コンもPR
市文化協会(饒平名和枝会長)は5日、市役所で会見を開き、第9回「宮古島文学賞」に島内外から幅広い作品を募集するためのPRを行った。同文学賞は創立以来、一貫して「島」をテーマにしており、純文学やファンタジー、SFなどのジャンルは問わない。また関連事業で第2回「U18短い物語コンテスト~ひらけ、こころ!~」のPRも併せて行われた。会見には饒平名会長をはじめ、前泊直子教育長職務代理者らが出席し、積極的な挑戦を呼びかけた。
同文学賞のテーマ「島」には「島は小宇宙。そして無限の時空につながっています。あなたの『島』の物語を紡いでみませんか」との思いが込められている。ポスターは写真家の石川直樹氏とデザナーの樋口舞子氏によるもの
形式は400字詰め原稿用紙30~50枚の短編小説で、日本語で書かれた未発表のオリジナル作品に限る。受付期間は10月1~31日(当日消印有効)で、高校生以下は出品無料。今回から一席の副賞を30万円に、二席を5万円とした。
同コンテストは多良間島含む宮古島圏域の18歳以下の子どもたちを対象に昨年度から実施され、テーマは「自由」。400字詰め手書きの原稿用紙3~10枚ほど。受付期間は9月2日~10月31日(当日消印有効)。これまでに発表のしたことのない作品に限り一人1作品とし、別作品であれば、同文学賞への応募も可能とのこと。
ポスターに採用されたのは前田いのりさん(城東中2年)の作品。挿絵の女の子は、安心感と親近感を与える元気で落ち着いた表情と、オープンな雰囲気を意識して描かれた。ペンを差し出す姿には前田さんの「一緒にがんばろう」との思いが込められ、背景にはアイデアの爆発や努力の軌跡が表現されている。
また8月には物語を書くための基礎的な技能、題材の選び方などを学ぶためのワークショップを3回開催予定。講師はそれぞれ異なる。
饒平名会長はこれまでの実績を振り返り「島の心を描く魅力的な作品が多数寄せられることを期待したい」と述べ、「特にU18は多良間の子どもたちの応募に力を入れたい」と語った。
前泊さんは同文学賞について「昨年の入賞作は文章力に優れ、独自の視点から現代の課題を描いており、作品の質が年々向上している」と期待を寄せ「U18は若者の感性が光る内容だった。今年も多くの才能ある作品の応募を期待している」と呼び掛けた。
問い合わせは市文化協会(〒906・0007 宮古島市平良字東仲宗根807 未来創造センター内 ℡79・5880ファクス兼)まで。