
総会でさらなる飛躍誓う 和牛組合城辺支部 優秀生産者らを表彰
宮古和牛改良組合城辺支部(砂川雅一郎)の通常総代会が23日、城辺公民館で行われ、2025年度事業計画などを承認した。砂川支部長は厳しい国内外の状況にも関わらず、和牛生産農家としての誇りと希望を持ち続ける重要性を強調し、今後も地域社会との連携を深め、和牛生産のさらなる発展を目指す意向を示した。また24年度に優秀な成績を修めた生産者らを表彰した。
砂川支部長は和牛生産農家が直面する多くの課題があるとし「同組合は、昨夏に県議と共に県知事に餌代や子牛価格下落への補償、冷凍在庫肉の消費拡大策など農家の支援を要請した。現時点で明確な成果は見えないが、国・県・市の支援に感謝している。子牛価格の回復傾向も見られ、組合は信念を持って生産継続していこう」と鼓舞。
また、組合員と関係機関が一体となって取り組むことの重要性を強調し「城辺支部はかつて過去に沖縄県内で高い評価を受けた実績を持ち、伊江村の牛生産の基盤形成にも貢献したと誇りある地域だ」と激励した。
24年度収支決算報告では同支部の実績として、子牛一頭当たりの平均販売価格が去勢50万円と雌39万円で高値取引になったこと、総販売実績が6億9千万円に達したことを報告した。
25年度事業計画では▽育種価を活用した優良雌子牛の保留推進▽良質粗飼料(乾燥)の確保から労働力の低減▽妊娠鑑定の推進▽先進地視察研修・勉強会▽計画交配の普及推進▽子牛共進会(6・12月期)開催▽1戸2割増運動―などに取り組んでいく。
また、池宮城一文県宮古家畜保健衛生所長、下地貴之市農林水産部長、下地茂JA城辺支店長も来賓あいさつした。
表彰者は次の通り。
【肉用牛振興功労賞】=下地勝江(福北)【支部長賞】=根間政文(吉野)【優良母牛生産奨励賞(母牛登録審査で83・5点以上)】=新城聡子(新城)みく号▽島尻博乃(福南)はるみ1の1号▽友利正敏(仲原)わかな号▽松原秀樹(吉田)ふくしげ号【優良子牛生産奨励賞(各月セリ市で最高価格を記録した去勢子牛の生産者)】4月=下地武信(加治道)84万2千円▽5月=佐久川修(西東)77万3千円▽6月=佐和田好史(下南)75万6千円▽7月=野路美由希(新城)69万5千円▽8月=島尻博乃(福南)67万7千円▽9月=島尻博乃(福南)69万1千円▽10月=松原せつ子(下北)65万6千円▽11月=福里富士子(七又)69万8千円▽12月=野路美由希(新城)78万3千円▽1月=狩俣徹(吉田)80万4千円▽2月=野路美由希(新城)99万3千円▽3月=野路美由希(新城)98万8千円