個人版ふるさと納税の実績を報告した嘉数市長 =市役所

過去最高1万4000件 24年度個人版ふるさと納税、PRが効果 金額は11億8千万円

 嘉数登市長が13日の定例記者会見で報告した2024年度「個人版ふるさと納税」の寄付件数は1万4627件、寄付金額は11億8336万円となった。前年度に比べ金額は減少したが、寄付件数は3032件増(約26%)の過去最高を記録した。コースは「市長おまかせコース」が1番人気があった。嘉数市長は「ふるさと納税PRイベントへの出店などの効果が表れている。自主財源に乏しい本市にとって貴重な財源であるので引き続き納税PR、返礼品の強化など寄付増加に向けて取り組んでいきたい」と述べた。
 24年度個人版ふるさと納税の寄付件数は過去最高の1万4627件、金額は前年度の12億6813万8000円には届かなかったが過去2番目となった。
 この実績に嘉数市長は「宮古空港内のデジタルサイネージを活用した動画広告や関東圏でのポスティング、ふるさと納税PRイベントへの出店などの効果が表れている」と語った。
 寄付件数が年々上がっていることにも歓迎し、「今後も伸ばしていきたい。金額は(最高で)12億円まできているので15億円を目標に取り組んでいきたい」と述べた。 
 コース別には「エコアイランド宮古島応援コース」が1949件、1億2896万9300円、「スポーツアイランド宮古島応援コース」が438件、4086万4000円、「宮古島子育て応援コース」が3689件、2億9642万2500円、「宮古島人材育成応援コース」が718件、6265万円、「ガンズウ宮古島応援コース」が338件、1460万6000円、「芸術文化振興宮古島応援コース」が847件、4850万4000円、「市長おまかせコース」が6663件、5億9134万8100円となっている。
 市長おまかせコースの人気があることには「市長が市政全般のいろんな課題に取り組んでいるところが大きいのではないか。件数を見てみると子育て応援コースと人材育成応援コースもかなり応援していただいている。市長おまかせコースはいろんな行政分野で需要があるのでタイミングに合った使い方、寄付者の思いも汲み取って使っていきたい」と述べた。
 返礼品の人気度は1番が旅行(4825件)、以下果物(4378件)、体験(1989件)、麺類(1927件)、酒(1860件)などの順。県内のランキングは恩納村、石垣市、宮古島市が上位を占めているという。

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