15歳未満が7753人に 宮古地区は城辺のみ微増 多良間村も3人減少 25年3月まとめ

 宮古福祉事務所(大城久和所長)はこのほど、2025年3月末現在の宮古島市と多良間村の子ども(15歳未満)人口をまとめた。それによると宮古全体では7753人で前年同期に比べて191人、2・41%減少した。宮古島市は7632人で188人、多良間村は121人で3人がそれぞれ減少となった。地域別では城辺のみが増加したが、その他の地区は全て減少している。
 宮古島市を地区別でみると、平良は5699人で前年同期で144人、下地は413人で同12人、上野は533人で同26人、伊良部は427人で同20人がそれぞれ減少となり、城辺は560人で同14人増加となった。
 一方、多良間村は前年同期から3人減少し国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の将来推計人口では2050年に78人としている。
 同事務所の子ども人口の推移は5年ごとの国勢調査、10年以降は各市村報告に基づいてまとめている。
 宮古地域の子ども人口は1965年の3万212人をピークに減少傾向が続き、、本土復帰前の70年は2万4030人、80年には17019人、90年は1万4644人、00年は1万709人だったが、05年には9785人で1万人台を割り、10年には8953人、14年以降は8000人台で推移し、18年からは毎年過去最少を更新。昨年初めて7000人台となった
 社人研の「日本の地域別将来推計人口」(13年3月推計)では宮古は50年には6351人と見通している。県では50年に19万1609人と予想する。
 市では子どもたちの遊び場不足などの課題もある中で居場所づくりや子育て支援などに取り組んでいる。子どもたちの生育環境が懸念されている状況を踏まえ、児童福祉週間を機に、子どもたちを取り巻く環境の改善および向上への積極的な取り組みが求められている。

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