方言で発表するゆがいな座談会の出演者 =1日、東川根自治会館

スマフツ、笑い包まれる ゆがいな座談会初開催

 東川根老人ぬくもりクラブ(川上哲也会長)は1日、東川根自治会館で「ゆがいな座談会」を開催した。出演した高齢者がさまざまテーマを方言で発表。会場には予想を大きく上回る観客が訪れ、スマフツのゆかいな話で笑いに包まれていた。今回は会員の絆を深め、地域の文化にふれ、おしゃべりを楽しむ場をつくろうと初めて行われた。またボランティアで通りの植栽升の美化に取り組んでいる友利功子さんを「うむくとぅむぬ」に認定した。
 座談会は狩俣栄吉さん(86・下崎出身)、佐平幸雄さん(84・新城出身)、平良博之さん(83・増原出身)、砂川次郎さん(82・長北出身)、伊山國昭さん(79・新城出身)が出演し、「バガンマリズマ」「バンタガ少年時代の衣食住」「ウヤとアンナの黄金言葉」などのテーマで話した。「ふるさとに隠れた伝承」では酒座の遊びサムイを紹介していた。方言特有のリズムや響き、話の流れが大入り満員となった客席の笑いを誘った。宮古民謡保存協会長でもある砂川さんによる唄三線も会場を盛り上げた。
 市老人クラブ連合会平良支部の与那覇秀夫支部長も訪れて「会員相互の絆を深め、組織の強化につながる催しだと思う。支部としても大いに協賛したい。皆さんは素晴らしい活動を展開しており、宮古全体の老人クラブ活性化をリードしてほしい」と祝辞を述べた。
 東川根自治会の真壁寛樹会長も「宮古の老人クラブでも初めての試みだと思う。東川根自治会には素晴らしい先輩がそろっている。人生百年時代と言われているので長生きしてほしい。ぬくもりクラブが発展するとともに皆さんの活躍を祈念している」と激励。
 うむくとぅむぬは地域でさまざまな技術や知恵を持つ人を認定するもので、友利さんは「ボランティアには楽しみがたくさんあり、老後の豊かな時間の一部になっている」と話した。
 今回はスマフツ部の企画で開催。座談会を通した会員相互の親睦と絆を深め、組織の発展、地域の文化にふれて楽しみ学ぶ機会にしようと行われた。出演者からは「続けてほしい」「もっと長く発表したい」などの感想があったという。
 川上会長は「会員以外の人も来てくれた。方言でないと心に響かない話もある。特に方言というよりも会員がおもしろおかしくおしゃべりする場を作ろうと思った。高齢者が誇りを持って自慢できる催しをやってみたい」と話した。

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