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憧れの大会に初出場、初優勝の古谷純平(写真右)。計画通りのレースで女子1位の平柳美月(同左) =市陸上競技場

古谷順平6時間3分57秒初優勝 第39回宮古島トライアスロン大会 平柳美月が女子トップに

 第39回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市ほか)が20日、「海・風・太陽(てぃだ) 熱き想い 君を待つ」をテーマに宮古島市を舞台に行われ、国内外のトライアスリート1393人が出場し、スイム、バイク、ランの3種目合計161㌔のレースに挑戦し、1258人が完走を果たし、「強人」の栄冠に輝いた。注目されたトップ争いは、古谷純平がスタートからスイムでトップに立つと他を寄せ付けずそのまま独走し、6時間3分57秒で初出場、初優勝を果たした。三連覇に挑んだ2位寺澤光介に約10分の差をつけた。女子の平柳美月も初優勝。多くのランナーがゲートをくぐるなど完走率は驚異の90・3%だった。
 大会は下地与那覇前浜ビーチのスイムでスタート。午前7時の号砲とともに選手らが次々と海に飛び込み、スイム3㌔、バイク123㌔、ラン35㌔を一人で泳ぎ、漕ぎ、走る苛酷なレースに挑んだ。気温は24・7度、風速3・7㍍の南南西の穏やかな天候。昼前から午後にかけ、地域によっては通り雨も見られたが、選手らは大会を支えるボランティアや実行委、沿道の住民らの声援を背中に受け、市陸上競技場のゴールを目指した。
 三連覇を狙う寺澤の「意識しているのは古谷選手」という大会前の予告通り、スイムインから古谷が後続を引き離す展開に。古谷は折り返し時点で17分05秒、2週目スイムインと同時に50秒差で寺澤がスイムアップ。100人以上が続々と1週目を終える中、次点寺澤に2分の差をつけ古谷は泳ぎを終えてバイクのトランジションエリアへ。バイクでも43㌔のアベレージで独走。ランでも安定した走りを見せ、初優勝を果たした。
 4月からプロアスリートとして活動を始めた古谷による4カ年計画のロング挑戦は、10年以上前から出場を憧れた大会でショートの第一人者として淡々と自分のペースをこなして勝ち取った実績となった。
 女子の平柳はバイクでトップに立つと、安定した走りを保持し続け、初優勝を飾った。記録は7時間1分41秒と2位との差は約8分だった。
 今大会はスイムコースを「M字」から台形に変更し、事前に提出されたスイム記録順の一斉スタートを導入。運営によると宮古島と池間島を一周する風光明媚な景勝地や市街地などをひたすら走った1393人のうち1258人(男子1104人、女子154人)が完走を果たした。完走率は男子90・6%、女子88・5%の90・3%と極めて高い数値を示した。
 公式スケジュール最終日のきょう21日、午前8時半から市陸上競技場東側でバイク引き渡し、午後1時からJTAドーム宮古島で上位入賞記者会見、同3時から表彰式・ふれあいパーティーが開催され、幕を閉じる。

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