
金融セキュリティを議論 「国際金融暗号学会」宮古初開催 世界30カ国から190人参加
宮古島で初となる本格的な国際会議「国際金融暗号学会2025」が14日から開催された。16日、上野宮国にある協力企業のホテル内でカンファレンスディナーを行い、食事や催しを通じて参加者同士の交流や人脈形成が促された。来賓として出席した嘉数登市長は、同会議の開催を通じて宮古島の魅力を国内外に広く伝える大きな機会と捉えており、参加者に島の自然や文化を楽しんでもらいたいとコメントした。
この会議は金融システムをはじめとした社会システムのセキュリティに関する国際的な研究発表と議論を深めることを目的に世界中で開かれており、国内外の関係者約190人が参加。約9割は欧米を中心に計30カ国および地域から海外から来島した
「国際金融暗号学会2025」は、金融セキュリティの最前線に立つ専門家たちが集う、暗号通貨に関しては世界最高峰の研究討議の場となる。
南西楽園リゾートをはじめとする(一財)沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)、沖縄県、日本政府観光局(JNTO)、宮古島市、宮古島観光協会などの協力のもと、誘致に成功した。日本開催は2013年の沖縄本島以来、12年ぶりとのこと。
宮古島選定の理由として▽アジアからのアクセスの良さ▽高い安全性▽世界のビーチリゾートに匹敵する質の高さ―が挙げられており、これらが開催の成功に大きく貢献したという。14日からきょう18日までの期間で開催される。
OCVBの下地芳郎会長はあいさつで、沖縄が持つ開かれた社会の精神と豊かな自然、独自の文化を強調し、「宮古島での国際会議開催を通じて新たなアイディアや交流が生まれることを期待している」と流暢な英語で話した。
嘉数市長は「宮古島は豊かな自然と驚くほど美しい宮古ブルー、そして何より心温かい島の人々に恵まれた魅力的な島。会議の合間には、宮古島ならではの自然の美しさや独特の文化に触れていただき、リラックスした時間を過ごしていただければ幸い」と述べ、この学会が参加者の交流を深め、貴重な機会となることを祈っていることを伝えた。
会場には泡盛試飲ブースも用意され、エイサー演舞では参加者皆んながスマホで写真撮影を行っていた。