(右から)松原校長、玉城支社長、佐和田さん、大村さん =宮古高校

宮高生2人に航空券 JTA・RAC、琉大医学部体験参加生徒に

 日本トランスオーシャン航空(JTA)と琉球エアーコミューター(RAC)は21日、琉球大学が8月1~2日に行う高大接続事業「琉球大学にぬふぁ星講座」の医学部体験授業に参加する宮古高校(松原芳和校長)の生徒2人に那覇への往復航空券を無償提供した。同校校長室で贈呈式を行い、玉城力JTA宮古支社長らが生徒らにチケットを手渡した。
 同大学は講座を2018年から実施。実習体験や講演会、医学生との交流などを行い、高校生が医学を志す意思を育む機会を提供する狙いがあるという。JTA・RACは講座の開始時から県内離島から参加する生徒への往復航空券を提供している。
 航空券の提供を受けたのは、ともに医学部を志望する同校2年の大村康太さんと1年の佐和田翼さん。
 母が看護師という大村さんは「母からはつらいけども人に感謝される仕事と聞いた。自分も他人に感謝される人間になりたい」と話した。
 佐和田さんは「数年前に祖父が現代の医療では治療困難な病気にかかり、日に日に衰える祖父を見て『どうにかしたい』と思った」と背景を話した。
 玉城支社長は「地元で医学を志す生徒たちに向け、人材育成で手伝えることはないかと提供を続けている。将来へのイメージをつくってほしい」と激励した。
 松原校長は「実際に見て勉強することは何物にも代えられない。島で出来ない勉強をして宮高の生徒にも還元してほしい」と話した。

関連記事一覧