盛会となったことしの「とうがんの日」 =あたらす市場

1時間で売り切れ、大盛況 あたらす市で「とうがんの日」 消費拡大で1,800玉完売

 「とうがんの日」の10日、JAおきなわ宮古地区事業本部の宮古地区「とうがんの日」実行委員会(久志隆盛実行委員長)はJAファーマーズマーケットあたらす市場で消費拡大キャンペーンが行われた。とうがんの特売をはじめアイディア料理や加工食品試食および販売コーナーや調理方法の紹介も行われるなど島の特産野菜をPR。用意された1800玉は1玉100円で販売され、約1時間弱で完売。会場を訪れた人たちはとうがんの良さを再確認した。

みやーくの味加工推進協議会、んまがぬーによる「とうがんパイ」などのブース


 「とうがんの日」は1998年に県経済連が制定したもので、とうがんの消費拡大を目的に沖縄方言の「し(四)ぶい」と「とう(十)がん」にちなみ、県内各地でさまざまな取り組みが行われている。宮古地区でも島内外の消費者に調理法を紹介し、地産地消および「安全・安心」な宮古島産とうがんを広くアピールするためにキャンペーンを毎年、実施している。
 この日は午前9時の開店前から各入り口に多くの人が列をつくり、今か今かと待ちわびた様子だった。
 会場ではとうがん専門部会が栽培した1・8~10㌔㌔のとうがんが一個100円の特売価格で売られた。
 また、同加工推進協議会によるとうがんパイやとうがんカレー、んまがぬ家による煮物、スープなども販売。試食も行われ、訪れた人たちが新しい食べ方を楽しんでいた。
 家族で訪れ、6玉買ったという平良の主婦(62)は「おばあもおじいもいる大家族なのでたくさん買った。嫁にも分けたい。きょうは寒いので鶏肉とスープでおいしくいただく」と話した。
 用意された中で一番大きなとうがんを吟味していた高野から来たという夫婦は「きょうはワーブニ(ソーキ汁)にする。母ちゃんの作るワーブニがとうがんの一番上等な食べ方」と教えてくれた。
 宮古のとうがんは12月初旬から5月下旬まで行われ、これから終盤のピークを迎える。年々県外への出荷が増える一方、全国各地に新しい産地も増えている。
 同日午後、同市場の喜久川健二店長は「職員も開店前から忙しなく動き、おかげさまで大盛況となった。今後も良い品質にこだわってPRを続けていきたい」と気を引き締めていた。

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